ぐるっと流山　流山ロードレース大会

流山ロードレース大会に過去最高の3500人以上の選手が参加

10月7日、第21回流山ロードレース大会が秋の流山路を舞台に開催されました。昨年から流山おおたかの森駅前を集合場所としたことで参加者も増え、今年は昨年をも上回る大会史上最多の3,593人がエントリーしました。コースは10キロの部とご家族などで楽しく走れる2キロのファンランの部があります。当日は、朝から雨混じりの天候となりましたが、ランナーの皆さんは自分のペースに合わせて力いっぱい走りきりました。

南口公園で行われた開会式では、大会会長を務める井崎市長が、「コースは市街地から緑の多い地域と変化に富んでいます。流山の秋を十分楽しみながら、それぞれの記録を目指して頑張ってください」と参加者を激励しました。10キロコースのスタート地点は、駅西口の真っ直ぐな道路。井崎市長の号砲を合図に、最前列の選手たちは一斉にスタート。10キロ走とは思えないスピードで走り去っていきました。

スタート地点は2車線の広めの道とはいえ、3千人を超える選手たち全員がスタートラインを過ぎるまで6分近くかかり、参加者の多さを物語りました。走り去る選手たちの中で、取り分け目を引いたのが、仮装ランナーたち。今年も、缶ビールの着ぐるみや鬼の衣装、タイガーマスクの仮面などで変装したランナーたちが見物客を楽しませ、沿道から大きな声援を受けていました。

選手たちの頑張りもさることながら、雨模様の中での沿道からの応援も大会を盛り上げました。のぼり旗を立てて応援していたのが、ゴール地点近くにある老人ホームの皆さん。施設の職員4人が参加されているそうで、入居されている高齢者や同僚など約20人が沿道に出て、走る選手全員に熱い声援を送っていらっしゃいました。のぼり旗には、応援メッセージとともに選手たちの目標タイムなども書かれていました。

ゴール近くに先導していたパトカーが戻ってくると、周囲はざわつき始め今年はだれが最初に戻ってくるか注目です。ゴール地点に集まった多くの観客から大声援を受けながら勢い良くテープを切ったのは、市内市野谷にお住まいの畠山圭佑さんです。畠山さんは、今回初参加で初優勝となりました。専修大学松戸高校出身で、同級生らと作った「専修林組」というチーム名でエントリーされました。記録は30分14秒で、2位との差は9秒でした。

畠山さんは、高校・大学と陸上部に所属されていて、社会人になってからもチームで各地の駅伝大会などに参加されているそうです。「優勝できてとても嬉しいです。途中、先頭から5秒ほど離されましたが、残り3キロでペースを上げ最後の2キロは独走でした。沿道から大きな声援をいただき、背中を押されました。30分を切れなかったのが残念ですが、地元の大会なので来年も是非参加したいです」と語ってくださいました。

今回、初めて設定された70歳以上男子の部で優勝されたのは、土浦市から参加された山口功さんです。山口さんは71歳。60歳代の時、本大会に4回出場され3回優勝という健脚です。それもそのはず、山口さんはマスターズ陸上のクラス別アジア記録者でもあります。特に若い頃から陸上競技をしていたわけではなく、50歳代になって記録がのびたとのこと。「周囲からも驚かれるのですが、本当に歳を重ねてから良い成績を収められるようになったんです。先月、岡山で行われた全日本マスターズ陸上でも、1500mと3000mで優勝しました。もう走るのが楽しくてしょうがないんです」と生き生きとした表情で語ってくださいました。

 

また、ファンラン2キロの部では、しっかりと親子で手を握りながら走る姿も見られました。ファンランに参加した江戸川台小2年の新開隼士君は40位でゴール。お母さんと一緒に参加されたそうですが、スタート直後から先に走って行ってしまい、お母さんははるか後方でゴールされました。1年生の時の持久走で学年2位になったとのことで、長距離走が得意。「スタートから思いっきり走ってしまい途中辛くなったけど、頑張って最後まで走りました。ゴールした時はとても気持ちよかった。また来年も走りたい」と笑顔で語ってくださいました。

大会結果は次のとおり（敬称略）
総合1位：畠山圭佑、2位：谷本啓剛、3位：町澤大雅、一般男子1位：畠山圭佑、2位：谷本啓剛、3位：上原浩輝、70歳以上男子1位：山口功、2位：野澤佐介、3位：望月朗、60歳代男子1位：小野清美、2位：下工垣孝行、3位：馬込和明、50歳代男子1位：矢津一正、2位：作原圭介、3位：東隆彦、40歳代男子1位：星貴城、2位：下村勧、3位：山中裕司、高校男子1位：町澤大雅、2位：内田直斗、3位：馬場雅人
 

一般女子1位：刑部朝実、2位：勝浦みどり、3位：長能彩美、60歳以上女子1位：金崎映子、2位：日野恵子、3位：松田千枝、50歳代1位：三田麻利子、2位：片野恵美代、3位：中村玉枝、40歳代女子1位：松本恭子、2位：平山珠代、3位：長谷好江、高校女子1位：田口奈緒、2位：田口理沙、3位：中川いくみ