ぐるっと流山 ミニ講演と「戦場にかける橋」の映画上映会

ページ番号9680 更新日 平成24年9月10日

ミニ講演と「戦場にかける橋」の映画上映会

たくさんの方が詰めかけました

流山市公民館では、60歳以上の方の学びの場として、2年制のゆうゆう大学を開催しています。毎月、様々なテーマで市内の各公民館につどい、学び合っています。そのゆうゆう大学の合同公開講演会として、9月8日土曜日流山市文化会館を会場に、国際俳優として活躍した早川雪洲を取り上げたふるさと文庫201「早川雪洲―房総が生んだ国際俳優」の著者、大場俊雄さんと崙書房出版の小林さんのミニ講演、そして、早川雪洲が出演した"戦場にかける橋"の映画上映会も行われ、約400人の方々が来場しました。


崙書房出版代表取締役の小林規一さん

ふるさと文庫は1977年から34年をかけて、流山市に本社がある崙書房出版から200点刊行されました。創刊は北野道彦さんの著書「利根運河」そして、200点めも流山在住の旅行作家、山本鉱太郎さんの著書「白樺派の文人たちと手賀沼」でした、と感慨深げに語ったのは、この日の講師のお一人、崙書房出版代表取締役の小林規一さんです。著者と出版社が出会えた、35年出版に携わってきて思うこと、「日常住んでいる地域が原点である」。そして、今生きている地域が生き生きとして、様々な地域の記憶を記録していくことを大切にしたいと伝えてくれました。


著書の大場俊雄さん

館山市にお住まいの大場俊雄さんは、教職を経て千葉県水産試験場に入り、千倉分場長を務め、長年アワビの増殖、種苗の研究を重ねてきました。アワビ種苗生産業務をしていた頃、アメリカに出稼ぎにいってきた魚業者から早川雪洲の話をよく聞くようになり、聞きとって描きためたものがそのままではもったいないとの思いで、早川雪洲に関する文献を集め始めたそうです。これまで、だれが、何を、どんな内容を調べたのか。様々な証拠を集めていくと出生地「や生年月日など違いに気が付き、徹底分析を始め40年。そして、出来上がったのが「早川雪洲―房総が生んだ国際俳優」です。


ふるさと文庫201「早川雪洲―房総が生んだ国際俳優」

早川雪洲を描いた本は俳優論、演技論、芸術論など多くありますが、徹底的に資料を調べ、雪洲の生い立ちから死去までを、できるだけ正しい記録に迫ろうと描いたそうです。これは「資料が語った本です」と大場さん。日本人でこれだけ国際的に活躍した俳優はこれまでいないのではとも話していました。この早川雪洲が71歳頃に出演した「戦場にかける橋」の映画上映が、ミニ講演の後に行われました。161分の超大作を涙しながら観た方もいらっしゃったようです。この講演会に関するお問い合わせは流山市文化会館04-7158-3462まで。


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