ぐるっと流山 高校演劇20分シアターin流山Vol.5

ページ番号20175 更新日 平成26年2月10日

雪かきをする高校生

    積雪20センチを超える大雪となった2月9日、流山市文化会館では「高校演劇20分シアターin流山Vol.5」が開催されました。当初16校が参加する予定でしたが1校は欠場となり、また、交通網がマヒした影響で到着時間が遅れた高校もあり、1時間遅れの開演となりました。早く到着した高校生たちは率先して雪かきをし、お客様が安全に歩けるよう階段の雪を除雪したり、道路からの通路を確保したりするなど汗を流してくれました。


県立松戸国際高校の「2がつ9にち今日もぼくのママとばあばはけんかをはじめました」

   今回5回目となる20分シアターは、過去最高となる15校が参加。今年のテーマ「いつもどこかで」を題材に、各校が思い描いたシナリオで演じます。演出はもちろん、音響操作や照明操作もすべて高校生です。最初に登場したのは県立柏高校による「だから僕らは彼女ができない」。女と思ってストーカーしていた相手が実は男だったというコメディタッチのお話し。次に出場したのは、県立松戸国際高校の「2がつ9にち今日もぼくのママとばあばはけんかをはじめました」。突然客席からの登場!ママとばあばの怒鳴り合いからスタートです。いつもどこかでケンカが勃発する国松家のお話しで、ケンカ場面がとってもリアルで会場ではあちこちで笑いが起こっていました。


県立白井高校の「トカイナカ」

   県立柏中央高校「青い空の下で笑う君へ」は、あおいとそらという双子の兄弟が酪農家と新幹線の運転手になる自分を夢見ていつか羽ばたいていく話しで、さわやかな物語となっていました。次に県立白井高校の「トカイナカ」。ある田舎のコンビニを舞台に適当な店長とゆかいな田舎者、お爺さんやヤンキーたちと都会から来たコンビニでアルバイトしている斎藤君による笑いあり、涙ありのコメディ。ヤンキーやお爺さんになりきっている演技力は笑いを誘いつつ、ほろっとした涙も誘っていました。

 


県立東葛飾高校の「憂鬱の窓」

   県立東葛飾高校の「憂鬱の窓」。ある所に悩みを持つ者だけが辿り着く場所があった、という物語。そこで悩みをもった人たちと出会い、話し、現実を見つめていく物語「明日会えなくても、いつもどこかで生きているから」。県立成田国際高校、部員二人による「プチハピ」いつもどこかでこんなことあるよね。ごくごく当たり前のごくごくささやかな幸せのお話し。朝の登校前の食事風景、通学途中すれ違うお兄ちゃん、毎朝出会う交通整理のおじいちゃんなど、心触れ合う瞬間を、日常を振り返ってそうそうあるよね、と思わせる演出で会場はあったかな気持に包まれました。


県立流山おおたかの森高校「INTER×INTER」

   県立流山おおたかの森高校「INTER×INTER」は、ある抱き枕製造会社の企業面接会場を舞台に、面接を受ける学生と企業のやり取りを激しいアクションとともに、それとなく日常にいつもどこかで頑張っている人がいるというメッセージを伝えていました。巧みな演技力で会場は爆笑の渦となっていました。次に野田中央高校による「ハピバレ」はバレンタインチョコを巡る物語。3人の男子が女子からチョコを貰う夢をコメディタッチで描きました。シーンによっては会場からざわめきや「え~!!」という声に交じって笑いも多く、舞台で演技している高校生の楽しさが伝わってきていました。


柏日体高校は「いつも何かがつまんないなら」

  柏日体高校は「いつも何かがつまんないなら」。4人の女の子が叫びまくる、「つまんなくならないために、どうしたらいいか」と「つまること」を提案し合い、声を張り上げ、全身で舞台を所狭しと走り回りました。県立流山高校の「日常に潜む影」は学校を舞台とした、どこにでもいる高校生たちの何気ない日常から起こった事件、盗撮犯人探しの物語。互いを疑い、ぶつかりあう、そして、気付いたことは、人はいつもどこかでだれかに支えられているとわかったという、さわやかな青春ストーリーでした。


県立船橋芝山高校は「箱」

   県立津田沼高校の「箱の世界」はおもちゃのオルゴールの物語。全体が可愛くファンタジックな演出で、ちいさな世界の曲が会場をやさしく包むように流れていました。次の県立船橋芝山高校は「箱」。不思議の国のアリスを題材に、悩みのあるアリスが迷い込む世界、現実から逃げている心を表現。いつもどこかであなたを待っている人がいるという、心温まる物語でした。県立流山南高校は「犯人はだれ?」3人の部員による友情の物語。一人の数学教師への恨みによる殺人をしてしまった友達との会話の中、気持ちの揺らぎや思いやりなどが伝わってくる演出で、動きは少ないだけに心に響いたものとなっていました。


出場校全員で合唱

   専修大学付属松戸高校は「いつもどこかで事件」という探偵の話。学校内は事件だらけという怖い話かと思いきや校長のヅラが飛んだ事件など会場内は笑いであふれていました。県立松戸馬橋高校は「ふぁ」。両親の離婚で離れて暮らす父と娘の心温まる会話もあり、暖かい家族の愛を感じさせる物語で涙を誘っていました。最後は、出場校全員が舞台に上がり「キセキ」を合唱。第5回目の20分シアターが終了となりました。やり終えた満足感、充実感で高校生の表情はきらきら輝いていました。次回は来年を予定しています。お問い合わせは流山市文化会館電話04-7158-3462。


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