ぐるっと流山 「銀河鉄道」世界に先駆け流山で初演

ページ番号19987 更新日 平成26年1月28日

銀河鉄道

   流山市生涯学習センターが小池博史ブリッジプロジェクトと共同制作した「銀河鉄道」が1月25日(土曜日)、流山市文化会館ホールで公演されました。沖縄や金沢、仙台、東京などで行われるツアーに先駆け流山で初演されました。重要無形文化財保持者の観世流緑泉会代表・津村禮次郎さんをはじめ、いま日本で最も注目を集める若手パフォーマーの一人である小尻健太さんや白井さち子さん、南波冴さん、松尾望さん、石原夏実さん、谷口界さんらが客席後方から登場し舞台へ上がると、独自の世界が出現しました。


独自の世界が出現

   音楽は、太鼓奏者としてWカップ決勝でのソロ演奏などでも有名なヒダノ修一さんと、TV 「北の国から」や「探偵物語」等のテーマ演奏も手がけるハーモニカ奏者の八木のぶおさん。おふたりが舞台の両袖で生演奏。大きな太鼓の音で舞台が一転したり、ハーモニカの演奏に乗って銀河鉄道が走ったり、演奏とパフォーマーの動きがぴったり合って、まるで演奏によってパフォーマーが動かされているような錯覚に陥ります。

 


白い紙でつくられた衣装

   作品は、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフに、今を語る物語です。東日本大震災を風化させまいと東北の詩人・宮沢賢治作品の舞台化を続けたいと企画されました。賢治の生命と死、自然と人間との共生などのテーマを現代に置き換えたり、未来に想いを馳せたりしながら鑑賞できる作品に仕上がっていました。昨年度の第一弾「注文の多い料理店」に続く2作目ですが、前作も流山で初演され、昨年秋にアジアツアーも行われました。


「銀河鉄道」は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフに今を語る物語

   今回の作品で注目されているもののひとつに「紙」があります。白い紙でつくられた衣装を着用し、白い紙でつくられた舞台美術がさまざまな世界を想起させます。舞台美術は、トラフ建築設計事務所、衣装は浜井弘治さんとあらゆるジャンルのスペシャリストが集結した舞台となりました。会場には、演劇を学ぶ高校生や美術を学ぶ中学生らも多く、子どもから中高年者まで400人を超す来場者がありました。


子どもから中高年者まで400人を超す来場者がありました

   今回の「銀河鉄道」公演に先立ち、昨年7月28日(日曜日)には、流山市生涯学習センターで公募による市民の「銀河鉄道ワークショップ」が行われ、舞台は初めてというような人々が小池博史さんの指導で舞台に立ち、作品を演じました。今回の公演終了後、文化会館のホワイエで演出家の小池博史さんと全作の音楽を担当された作曲家でピアニストの中川俊郎さんによるアフタートークが行われました。この日は、小池さんの誕生日であり、「銀河鉄道」という作品が生まれた日ということで、ワークショップに参加された市民の皆さんからバースディケーキなどが贈られるサプライズもありました。


白い紙でつくられた舞台美術

   主催した流山市生涯学習センターでは、この日の公演までに機運を盛り上げようと、昨年11月10日(日曜日)には、神田の廃墟ビルで開催された「トランスアートトーキョー2013」に参加し、「銀河鉄道」について語るトークイベントを開催しました。さらに上野駅では「銀河鉄道イメージ写真展」が行われ、昨年末にはTX沿線全駅に「銀河鉄道」流山公演のポスターが張り出されるなど時間をかけて周知を図ってきました。アフタートークでは、金沢からいらした方が「流山に来て、客席や会場の雰囲気に触れ、小池作品が流山から生まれる理由が解ったような気がします」と感想を語ってくださいました。


小池博史さんと中川俊郎さんによるアフタートーク

   流山市生涯学習センターでは、来年度も宮沢賢治作品の舞台化を実現したいと意欲的です。また、東日本大震災を風化させないためにもさまざまな企画が進められています。3月4日(火曜日)からの吉田照美絵画展をはじめ、3月8日(土曜日)のチャリティ漫画ワークショップ、3月9日(日曜日)の「架け橋~きこえなかった3・11」の上映会やミニコンサート、ジャグリング、3月11日(火曜日)の法話と声明ライブ、3月12日のチャリティコンサートなど被災地復興支援チャリティ企画が計画されています。お問い合わせは、流山市生涯学習センター04-7150-7474へ。


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