ぐるっと流山 年に3日間だけ開館する美術館

ページ番号19087 更新日 平成25年11月6日

人とのつながりを大切に7年目

小さな美術館が今年も開館

 毎秋3日間だけ手作り作品を自宅に並べ、一般に開放している「小さな美術館」が、今年も11月2日から4日まで開館しました。人と人とがつながる暖かい場にしたいと始めたこの催しは今年で7年目。家中いっぱいに自身や知人、そして開館のきっかけとなった亡き夫の作品を展示し、訪れる人たち一人一人に声をかけてはもてなし、4日最終日には自宅にシャンソン歌手の渋谷文太郎さんを招いてのコンサートも開きました。


寝る間もないくらいびっしりと展示

 主催しているのは駒木の斉藤公子さん。4LDKの自宅ぎっしりに作品を展示し、開館前には寝る間を確保するのも一苦労だといいます。展示内容は毎年変わり、今年は約20以上の個人や団体の方が、リメイク着物や刺しゅう、絵画などを出品しています。障害者や高齢者の方の支援もテーマにしており、今年は自閉症の方による星座の刺しゅう作品と、それを見て斉藤さんが製作した銀河を思わせるコラボレーション作品も展示しています。


家族全員のコラボレーション

 開館のきっかけとなったのは最愛の夫・栄一さんの死。悲しみに暮れていた斉藤さんは、陶芸をたしなんでいた夫の作品を毎年一回展示しようと、そしてお世話になった方たちへの恩返しも含め知人の方たちの作品も一緒に展示しようとの思いで小さな美術館を始めました。それ以来、栄一さんと斉藤さん自身の作品の展示を毎年必ず続け、そしてついに今年は初めて2人の子どもも出品し、家族全員揃っての展示も実現しました。


大ファンの渋谷文太郎さん

 栄一さんの死でつらかった時期に「生きる気力をもらった」といい、それ以来の大ファンであるシャンソン歌手・渋谷文太郎さんを最終日4日に招いて、10曲ほどのミニコンサートも開きました。自宅2階で開催するため2部合わせて限定60人のミニコンサートは、開催を待たずして完売するほどの人気ぶり。渋谷さんを小さな美術館に招くのは今年で3回目で、他にも生涯学習センターでのコンサートを主催したり、夫の7回忌に墓前で「千の風になって」を歌っていただいたりなど親交を温めています。


小さな美術館が開館するのはまた来年

 2日寝ていないと笑いながら話す斉藤さんは「毎年これで最後にしようと思いながら準備していますが、展示が終わるころにはまた来年という気持ちになっています。多くの方に支えられて私は最高の幸せ者なんだなと実感しています。夫がくれた新しい人生に感謝しています」と話しました。小さな美術館の開館はまた来年です。


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