ぐるっと流山 大しめ縄行事
ページ番号18766 更新日 平成25年10月17日
重さ750キログラムの守り神 赤城神社の「大しめ縄行事」
10月13日、流山6丁目の赤城神社で「大しめ縄行事」が行われました。流山市指定無形民俗文化財にもなっているこの行事は、地元の自治会と大しめ縄行事保存会(山崎政治会長)が、翌週の土曜日・日曜日に行われる例大祭を前に、神社入口に掲げられている長さ約10メートルの大しめ縄を編み上げるものです。
大しめ縄は、竹の芯に藁を並べて縄でぐるぐると巻いた3本の縄を1本に編み上げたものです。朝8時から約100人の方が3班に分かれて、しめ縄を作ります。何度も何度も転がしながら縄を巻きつけては、持ち上げて元の位置に戻す作業を繰り返します。棍棒で叩きながら転がしますが、これは縄の形を整えるため。この叩きの作業が上手くいかないとしめ縄の形に影響がでてしまうそうです。
13時過ぎまでかけて作られた3本のしめ縄は、一本当たり約250キログラムあるといわれます。当然簡単に編めるものではなく、数十人の男が総出でしめ縄を垂直に持ち上げて倒すことで編んでいきます。
約1時間かけて編み上げた大しめ縄は、重さ約750キログラム、直径約1メートル。毎年、原料となる藁の供給量により若干の大きさの違いがあるそうです。しめ縄のより具合など一番きれいに見える側を表に向け、チェーンと綱で神社入口に掲げます。ようやく持ち上げた大しめ縄に、花結びといわれる結び方で3つの「獅子頭」を作って出来上がりです。
しめ縄で使う藁は、昔は地域のものを使っていましたが、今は新川耕地の農家に作ってもらっています。しめ縄づくりを見に来ていた流山史跡ガイドの会の会長・青柳孝司さんは「大しめ縄づくりは他の地域でも見られますが、地域の方だけで継承している例は珍しいのでは」と話します。ずっと作業を見守っていた赤城神社の隣に住む加藤すずさんは昭和の初期生まれ。子どものころからずっとしめ縄づくりを見てこられ、毎年手作りによる出来の違いを楽しんでいます。
10月19日(土曜日)・20日(日曜日)には例大祭。戦後一時期行われない時期がありましたが、昭和51年から復活しています。昔から例大祭は19日と20日と決まっていましたが、担ぎ手の事情などで近年は土曜と日曜に開催していました。山崎会長は「偶然ではありますが、今年は日にちと曜日が一致して、おめでたい年ではないかなと。楽しくできれば最高かなと思います」と話しました。20日は神輿が街を練り歩き、初の市指定無形文化財に選ばれたばかりの祭囃子、神楽なども見られます。また、午後6時の宮入には、赤城神社の本殿に向かう38段の急階段を神輿が一気に駆け上がる勇壮なクライマックスがあり、毎年、これを一目見ようと多くの方が大祭の見学に訪れます。
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