ぐるっと流山 ほっとプラザ下花輪で植樹祭

ページ番号18560 更新日 平成25年9月30日

350人が参加して3,779本の苗木を植樹

秋晴れの中で植樹祭

 9月29日、ほっとプラザ下花輪(下花輪福祉会館)の多目的広場で植樹祭が行われました。先週の新東谷防災広場に続き、本年度のまちなか森づくりプロジェクト第二弾となるものです。この日は、ボーイスカウトやガールスカウト、少年サッカークラブの子どもたちのほか、公募で集まった親子連れなど市民約350人が参加。秋晴れの中、スコップを片手に39種類の広葉樹の苗木3,779本を一本一本丁寧に植えました。


植樹会場で指示を出す宮脇先生

 この植樹は、NPO法人地球の緑を育てる会の主催で、平成22年度から23年度に流山市の街づくり顧問でもあった宮脇昭横浜国立大学名誉教授の指導により、日本財団からの助成を受けて本年度市内5か所で実施するものです。流山市は、市民団体等の皆さんとサポート委員会を立ち上げ協力を行う形で事業を行っています。11月4日(振替休日)には、クリーンセンター会場で同様の植樹を行いますので、今回参加できなかった方は、ぜひご参加ください。【問い合わせ・申し込み:流山市環境政策課(電話04-7150-6083)】


講演する宮脇先生

 植樹に先立って、リサイクルプラザの講義室では「日本一多く木を植えた男」とも呼ばれている宮脇名誉教授の講演会が行われました。宮脇名誉教授は、阪神大震災や東日本大震災の現場で撮影したという写真を紹介しながら、森がどのように人の命を守るかを訴えました。地震に伴う火災から公園や神社の木々が街を守る姿や、津波で流された車やがれきをくい止める大木の写真などがスクリーンに映し出されると、会場からは驚きの声が上がりました。


木の名前を復唱して覚えましょう

 また、ただ木を植えるのではなく、地域由来の木を植えることが大切であり、流山ではシイの木、タブノキ、カシなどが潜在的な本物の木であり、「都市本来の木々による森こそが、命を守る森である」と熱く語りました。子どもたちを前に集めると、この日植える苗木の名前を全員で3回ずつ声に出して復唱し、「皆さん、今日植える木ですから、しっかりと名前を憶えて帰ってください」と呼びかけました。


一生懸命植樹をする親子

 植樹は「宮脇方式」と呼ばれる宮脇名誉教授独自の方法で行います。宮脇方式は、植生上その土地にあった複数の植物を自然に近い状態で競合させながら育成するもので、樹木の生育も早く手もかからない方法だということです。宮脇方式では苗の競合を促すため、一般に言われるよりも苗を密に植えます。植樹場所となる多目的広場の周囲に、11班に分かれた参加者たちが1平方メートルあたり3本ずつの苗木を植えていきました。


井崎市長子どもたちとも一緒に植樹

 消防団実戦消防操法大会の会場から駆け付けた井崎市長も植樹に参加。子どもたちと一緒に、しばし汗を流しました。市長と一緒に植樹に挑戦した南流山小4年の吉崎友朗君は、ボーイスカウト流山第5団に所属。「講演を聞いて木を植えることの大切さが分かりました。大人になった時、今日植えた木がどれだけ大きくなっているか楽しみです」と語ってくださいました。


植えた木の上にはびっしりと稲わらを

 苗木が植えられた後には、土表面にびっしりと稲わらが敷き詰められました。稲わらは、乾燥や寒さ防止、雑草の抑制のほか、大雨の時に土が流れるのを抑える効果もあるそうで、最後には土にかえり肥料になるとのこと。最後に稲わらが飛散しないように縄でくくって約2時間の作業が終了しました。この日の様子は、JCNコアラ葛飾でも取材され、10月1日のデイリーニュースで紹介される予定です。


川内村の方々も参加

 またこの日、原発事故により未だ半分の地域で帰省できていないという福島県川内村から、「かえる かわうち」とロゴの入った揃いのシャツを着た8人の方々が参加してくださいました。再来週に同様の植樹祭が行われるとのこと。川内村では、除染の関係で多くの木が伐採されているそうで、参加した新妻かつゑさんは、「緑の多い川内村を取り戻そうと、公共施設を中心に植樹が行われています。流山でも森づくりが行われていると聞いて、今日は車で3時間かけてきました」とうれしいコメントをくださいました。


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