ぐるっと流山 男女共同参画室主催講座「与謝野晶子と母性」

ページ番号17467 更新日 平成25年7月12日

講師は元和光大学人間関係学部教授の船橋邦子さん

男女共同参画の講座

 7月6日(土曜)、閑静な森の図書館で「与謝野晶子と母性」についての講座が開催され、猛暑にも関わらず50人近い方が参加しました。講師は元和光大学人間関係学部教授の船橋邦子さん。「与謝野晶子(1878~1942)は歌人、詩人、評論家、鉄幹の妻、母、まさにマルチ人間でした」と語られ、参加された方々は終始熱心に耳を傾けていました。


皆さん熱心に聞き入る

 女性が自我や性について語ることがタブーだった明治の世にあって、与謝野晶子が自由奔放かつ官能的に歌いあげた「みだれ髪」は有名です。この日は、鉄幹と結婚し13人の子どもを産みそのお産の苦しみを表現した評論やその歌をはじめ、評論家としての与謝野晶子が紹介されました。また、日本初の女性文芸誌『青鞜』創刊号に「山の動く日来たる…」で巻頭を飾ったこと、商家に育った与謝野晶子にとって、表現活動が職業的自立であり、生活そのものだったことなども紹介されました。


多くの感想が寄せられました

 働く女性と子育てについて繰り広げられた「母性保護論争」では、与謝野晶子は、11人の母であっても仕事をする女性の立場から「母性偏重」を批判し、むしろ「父性」「親性」の尊重を主張しました。一方、平塚らいてうは、母であることを女性の中心であると主張し、この2人の違いを講師は明快に説明しました。参加者からは「与謝野晶子のことを現代の問題と関連づけて捉えることができた。」「せっかく先人の切り拓いた女性のあり方を私も引き継いでいきたい」などの感想が寄せられました。


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