ぐるっと流山 「言葉を越えて~自閉症の子どもたちとアーティストのコラボレーション」展が開催中

ページ番号17439 更新日 平成25年7月12日

各国のアーティストと自閉症の子どもの共同製作

言葉をこえて

 「言葉を越えて~自閉症の子どもたちとアーティストのコラボレーション」展が、18日(木曜日)まで生涯学習センターで開催されています。日本の画家・藤島大千氏をはじめ日・英・仏・独・中の各国のアーティストと、自閉症の子どもたちが共同制作した大きな絵画を中心とした展覧会です。ただし17日(水曜日)は休館です。時間は10時~21時までで、入場は無料です。


自閉症の子どもたちが描く

 自閉症という、コミュニケーション障害を持つ子どもたち。子ども達が描く「絵」を通じて、私たちは私たちの築きあげたもの、失ってしまったものについて、感じ取り、考えていきたいと企画されたものです。中国の自閉症の子どもたちと一般の人たちが共同で描いた幅4メートル、高さ1・2メートルの大きな絵に、日本とイギリスのアーティストや学生たち、イギリスの不登校の子どもたちが筆を加えて完成させた作品も展示されています。


大きな絵が飾られる

 中国で自閉症の子が描き、海を渡ってイギリスの不登校の子たちが筆を加えた大きな作品を鑑賞した流山市教委・後田教育長は「違う時間、遠い場所で、異なる国の子が描いた絵なのに、仲の良い子どもたちが一緒に描いた絵のようだ」と感想を語りました。展示会初日の7月10日(水曜日)には、実行委員長の藤島大千さんをはじめ、今回の展示会のために来日されたロンドン在住のアーティスト下村雄飛さん、AOAart(中国民生局認可民間支援団)を主宰する石原李華さんら多くの関係者によってテープカットが行われました。


障害をもつアーティストも参加

 ロンドン在住のアーティスト下村雄飛さんは、1988年に東京に生まれ、98年にディスレクシア(学習障害の一種)と診断され、翌年渡英、ロンドン大学でアートを学び、ことし1月にはベルリン映画祭で上映された 'To Tokyo"セットデザインにも参加されました。「この展示会では、障害や国境や大人、子ども、アマ、プロみんなが対等で、画風もまったく違いますが、違うことを認め合った作品展です」と会場を案内してくださいました。


さまざまなアーティストの作品が並ぶ

 武蔵野美術大学を卒業された飯泉あやめさんは、摂食障害を持っています。東日本大震災で亡くなられた方々、お一人おひとりを、2mm四方の小さな四角形に託して描き、約2万個の四角形を描くという絵を制作。今回の展示会に作品を寄せてくださっています。また、自閉症の方で流山にお住まいの山本健太郎さんも鳥を描いた作品6点を出品されていて、14日のワークショップに参加される予定です。


メッセージもたくさん寄せられる

 会場には、文部科学省の下村博文大臣をはじめ文化庁文化芸術立国実現のための懇話委員会委員で日本画家の藤島博文画伯、女優でモデルの春暁さん、井崎流山市長らからのメッセージも、そして世界各国の関係者からのメッセージが展示され、自閉症の子どもたちとアーティストの皆さんの交流を追った映像も上映されています。


ワークショップも開催します

 期間中、関連イベントも企画されています。7月14日(日曜日)14時からワークショップが開催されます。流山市立東部中学校の生徒の皆さんと、自閉症を含めたハンディをお持ちの方々や、アーティストたちと一緒に作品をつくります。また、翌15日(月曜日)14時からはギャラリー・トークを開催します。自閉症とは何かを、簡単なパフォーマンスを通して参加者の皆さんに体験していただき、今回の企画に参加した、若手アーティストたちとロンドンの美術学校の学生によるギャラリー・トークを行います。入場無料。ぜひ、ご来場ください。お問い合わせは流山市生涯学習センター04-7150-7474へ。


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