ぐるっと流山 ギャラリーで落語会

ページ番号16883 更新日 平成25年6月3日

住民有志の手で地域寄席を復活

密な空間

 6月1日(土曜)、江戸川台の住宅街の一角にあるギャラリー「ぶらっとえにし」で、落語好きな地域住民の主催による落語会「えにし寄席」が開かれました。ギャラリー2階にある部屋に高座とめくりを手作りで用意し、寄席の会場を演出。出演する噺家も新宿末広亭の千秋楽でオオトリを務めるむかし家今松さんに故立川談志さんの直弟子・立川志遊さん、市内在住で今松さんから落語を学んだおいけや金魚さんと落語好きを唸らせるもの。ぎっしりと詰まった満員の会場からは大きな笑い声が響き渡り、噺家とお客さんの距離の近いぜいたくな空間を楽しみました。


第1回は1年前

 えにし寄席が始まったのは今から約1年前。長年、江戸川台の蕎麦屋「八十八」さんで定期的に寄席が開かれていましたが、店主の方が腰痛のため約3年前にお店を閉めてしまったことに伴い、寄席も開かれなくなってしまいました。近くで本格的な落語が楽しめる場としてはもちろん、寄席終了後に蕎麦を食べながらの交流も楽しみの一つで、地域の方たちが落語を通してつながる場にもなっていました。
 


住民が立ち上がる

 寄席が開かれなくなってからは、皆さんの集まる機会もなくなってしまい、寄席に通っていた方たちが地域で顔を合わせると「また聞きたいねえ」と懐かしむ声が多く聞かれました。そこで、「もう一度地域の落語好きが集まれる場を」という思いで、石川恵美子さんが中心となって地域の方たちが立ち上がり、仕事の合間をぬって会場探しから出演者の手配、お客さんの募集と準備を進め、自分たちの手による寄席を開催するに至りました。


今回で3回目

 最初の開催から約半年に1回の間隔で開催されており、今回で3回目。毎回、定員を超えるお客さんで賑わいます。お客さんの半分は「八十八」さんの頃からの顔なじみの方ですが、もう半分はえにし寄席が始まってからの新規の方。毎回、寄席の後には噺家とお客さん同士が交流する懇親会が行われますが、「いい寄席だったね」「面白かった」と、お互い落語好き同志、初めて顔を合わせる方でもすぐに打ち解けられるのもこの寄席の魅力のひとつです。


交流も楽しみ

 主催した地域住民有志の石川恵美子さんは「落語を通して知らない人同士がつながって、地域の活性化につながれば」と期待をこめます。地元で寄席が開かれることに対し、おいけ家金魚さんも「ご年配の方が多いので気軽に聞きに来られるのが地域寄席の良さ」と話します。視覚障害をお持ちの小野武男さん(76歳・十太夫)は、付添いの方と一緒に最前列で落語を楽しみました。「昔から落語が好きで、よく浅草に落語を聞きに行っていました。近くで落語が聞けるのはありがたい。また開催されることがあればぜひ来たい」と満足した様子で語りました。


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