ぐるっと流山 健康づくり講座

ページ番号24971 更新日 平成27年3月24日

健康づくり講座での講演会

   平成27年3月16日・18日、保健センターで、平成26年度健康づくり講座が開催されました。1回目は、医師による講演「ロコモティブ症候群と骨粗しょう症」、2回目はバランスのとれた食事・骨粗しょう症予防の食事をテーマに、調理実習が行われました。


医師による講演「ロコモティブ症候群と骨粗しょう症」

   運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態を「ロコモティブシンドローム(略称:ロコモ、和名:運動器症候群)」といいます。進行すると介護が必要になるリスクが高くなります。ロコモは筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器のいずれか、もしくは複数に障害が起き、歩行や日常生活に何らかの障害をきたしている状態です。日本では、介護が必要になる主な原因として、男性では脳血管疾患であるのに対し、女性では関節疾患や骨折によるものであるということが分かっています。いつまでも自分の足で歩き続けていくために、ロコモを予防し、健康寿命を延ばしていくことが必要です。


講演会

   自分がロコモかどうかのチェック方法をご紹介します。(1)片脚立ちで靴下が履けない(2)家の中でつまずく(3)階段をあがるのに手すりが必要になった(4)横断歩道を青信号で渡りきれない(5)15分くらい続けて歩けない(6)2キログラムくらいの荷物を持って歩けない(7)家のやや重い仕事がやりづらい。一つでもあてはまればロコモの可能性があります。


バランスのとれた食事について説明

   ロコモ予防にどうしたらいいのかについて先生は体を積極的に動かすことであると教えてくださいました。例えば、開眼片脚立や、スクワット、ウオーキング、柔軟性を高める体操などを自分の体力に合わせて実施するのが良いそうです。また、少しずつでもよいので、「継続させること」が何よりもロコモに陥らず、自分の体を長持ちさせるためには重要と話していらっしゃいました。骨粗しょう症については、骨の強さは、骨密度と骨質で決まり、加齢や閉経、不健康な生活習慣、服薬などの影響を受けてしまいます。骨密度が70%以下であれば骨粗しょう症です。


調理実習

   日頃の診療の中でも、ちょっとしたつまずきや転倒で骨折される方がほとんどです。皆、「病院で手術すれば治るだろう。」と安易に考えていますが、骨粗しょう症をあなどってはいけない。骨折をしてしまうと、きちんと治療をしても、その後の生活の質が著しく低下してしまう。骨粗しょう症は、寿命の長さにも関わる「あなどれない病気」なのだと話されました。平均寿命が延びる中で、いつまでも自分のことが自分でできる「健康寿命を延ばすこと。」こそが、重要です。介護知らずの体を自分自身でつくりましょう。


調理実習

  2回目の栄養講座は、バランスのとれた食事・骨粗しょう症予防の食事について。骨粗しょう症は骨の生活習慣病。食生活や運動で骨を強くする生活習慣を実行し、骨折しないよう生活習慣を整えることが大切です。日本人の食事摂取基準(2015年版によると)骨の材料となるカルシウムは40歳以上の女性では一日650mgが必要とされているが、日常的にしっかりとカルシウムを取るためには、乳製品、豆製品、魚介類、青菜は『ほぼ、毎日食べる』。スキムミルク、ちりめんじゃこ、サクラエビ、ゴマ、切り干し大根、ひじきなどを常備しておくなど、具体的な工夫とバランスよく食べるための方法について説明がありました。

 


完成した料理

   調理実習では小松菜を入れた焼売、たくさんの白菜ときのこが入り、生姜の千切りでアクセントをつけた薄味のスープ、カルシウムたっぷりの切干大根とゴマ、しらす干し入りの和え物、牛乳をゼラチンで固めたゼリーの4品を作りました。この献立で、カルシウムは346mg取ることができます。


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