ぐるっと流山　Wアントニオが復興支援チャリティコンサート絆4.

   平成27年3月11日（水曜）、流山市生涯学習センターで東日本大震災被災地復興支援チャリティコンサート「絆4.」が開催されました。事前にNHKFMや新聞などに紹介されたこともあり、平日の夜にも関わらず客席は満員。やさしい楽器の音色や歌声に耳を傾けました。4年前から続けているコンサートで、今回は、ヴァイオリンのアントニオ斉藤さん、ギターと歌のアントニオ古賀さん、ヴァイオリンのはなしまなおみさん、ピアノの石川容子さんの4人による音楽とトークのひとときを楽しみました。

   流山おおたかの森の弦楽器専門店アントニオが「アントニオ ウィズ フレンズ」として毎年3月に続けているチャリティコンサート「絆」も4回目。収益の一部を姉妹都市・福島県相馬市へ持参し、仮設住宅での慰問コンサートも続けています。今回は、故・古賀政男氏の愛弟子アントニオ古賀さんをゲストにお招きして、懐かしい「古賀メロディ」も披露されました。アントニオ古賀さんとは平成24年3月7日に流山市生涯学習センターで競演して以来のもので、古き良き時代の名曲を「ダブルアントニオ」と「ダブルヴァイオリン」でお送りするという企画です。

  アントニオ斉藤さんは、幼少の頃よりヴァイオリンを始め、平井義久氏、故芥川英之氏に師事。パリやミラノの街角で演奏パフォーマンスを展開。国内では、イベント、パーティ、レストラン等多数出演されています。流山おおたかの森駅の近くで弦楽器専門店を営む傍ら流山ジャズフェスティバルなどさまざまな地域のイベントで演奏活動を続け「音楽によるまちの活性化」を呼び掛けています。

   ゲストのアントニオ古賀さんは、世界の舞台で活躍する熟練の音楽家です。無数の大ヒットをつくられた故・古賀政男さんの直弟子として名を成し歌手・ギタリストとして世界の舞台で活躍されました。音楽のみならず社会貢献にも活躍しキューバ政府より永年の功労を称えられ文化功労賞を受賞、平成15年度日本アカデミア賞文化部門受賞、平成20年にはキューバ政府より日本の勲一等に相当する「連帯大勲章」を日本の民間人では初めて受賞。そのほかに日本ラテンアメリカ音楽協会理事長、財団法人古賀政男音楽文化振興財団理事、高齢者文化振興事業社団法人虹の会理事長として活躍中です。

   はなしまなおみさんは、国立音楽大学ヴァイオリン科にてクラッシックを学び、同大学在学中よりソロ演奏を始め、だれもが親しみやすい日本の歌、童謡、映画音楽などを楽しく編曲し音楽ジャンルに拘らない演奏をこころがけレパートリーの幅を拡げています。平成20年から 文化放送にレギュラー出演。平成21年「能登麻美子・地球NOTE（ノート）」の番組オープニング曲/挿入曲『海に、そして宙（そら）に』CD発売、翌22年「東京国際アニメフェア公式テーマソング」In Festive Moodを発売。同年4月から文化放送A＆Gミュージックアカデミー青山を開講しています。

   石川容子さんは、上野学園大学音楽部ピアノ科卒業し、小野久子氏に師事。野田市民合唱団のピアノの伴奏他、声楽、楽器とのアンサンブルなどを中心に幅広く活動中です。平成19年にオカリナ奏者、山田恭弘氏の伴奏で出会い、流山市生涯学習センターオカリナコンサート等にも数多く出演。現在、本間修二さんと「マカロンズ」としても活躍中です。石川さんは、この日、流山市生涯学習センターで昼間行われた「法話と音楽のつどい」でも演奏されました。

   この日は、「生出演できなくて残念です」とアントニオ斉藤さんの友人でマジシャンのMr.マリックさんからビデオでメッセージが届けられました。マリックさんは、この日に向け流山で行われた準備会に参加され、ボランティアの方々の前で気さくにマジックを披露されていました。フィナーレでは、2,500人を超える行方不明の方々の早期発見と、被災地の復興を願って、アントニオ古賀さんが初めて流山にいらした4年前のコンサートと同じ「見上げてごらん夜の星を」をステージも客席も一緒に合唱。お客様がお隣の方々と肩を組んで「ささやかな幸せを祈ってる…」と歌い、会場がひとつになりました。