ぐるっと流山 4年目の法話と音楽のつどい

ページ番号24879 更新日 平成27年3月16日

アントニオ斉藤さんのヴァイオリンと石川容子さんのピアノによるミニラブ

  2万人を超える犠牲者をもたらした東日本大震災から4年目を迎えた3月11日(水曜)、流山市生涯学習センターで「法話と音楽のつどい」が開催されました。犠牲となられた方々のご冥福を祈り、一日も早い復興を願って毎年開催されているものです。法話は、市野谷の延命山円東寺・増田俊康ご住職、音楽は、同じ市野谷にある弦楽器専門店のアントニオ斉藤さんのヴァイオリンと石川容子さんのピアノによるミニライブが行われました。


延命山円東寺・増田俊康ご住職

   この「法話と音楽のつどい」は、東日本大震災に伴う原発事故を受け、福島県内から東深井にあった当時の老人福祉センターに多くの方々が避難されていたことから、隣の森の図書館で「法話とジャズライブ」を開催したのが始まりです。故郷に帰れない人々と黙祷をし、法話を聴く会を企画、会場が図書館であったことから、テレビ朝日「やじうまテレビ」の早朝のコーナーに出演された際の法話をまとめた「そっと後押し きょうの説法」(幻冬舎)の共著者の増田ご住職に法話を依頼。森の図書館では、会場が狭かったため翌年から流山市生涯学習センターに会場を移し続けられています。


「法話と音楽のつどい」

  流山市青少年補導員連絡協議会や保護司会、自死・自殺に向き合う僧侶の会などで活躍される一方、「PRINCOちゃん」の愛称でマジックやジャグリング、バルーンアートなどで福祉施設でのパフォーマンス活動もされている増田ご住職。 この日の法話では、身近な例を示しながら「私達がこれまで怠惰に過ごした日々は、切実に生きたかったのに叶わなかった方々の大切な一日です。その一日を私達が充実して過ごすことが、亡くなられた方々への供養になるのではないでしょうか」と呼び掛け、「真似事で構わない。どんなことでも時間をかければ必ずできる。被災地への支援はたとえ小さくともそれを続けていくこと、向き合い続けることこそが大切だ」と訴えました。

 


ステージを降りて演奏するアントニオ斉藤さん

   ミニライブを行ったアントニオ斉藤さんは、幼少の頃よりヴァイオリンを始め、平井義久氏、故芥川英之氏に師事。パリやミラノの街角で演奏パフォーマンスを展開。震災以来、流山市生涯学習センターで「チャリティコンサート絆」を続け、ここで寄せられた浄財を流山市の姉妹都市・福島県相馬市に届けながら、仮設住宅での慰問コンサートも続けています。この日は、石川容子さんのピアノと共に、ステージを降りて、客席で参加された方々にやさしく語りかけながら演奏をされていました。石川さんは、上野学園大学音楽学部ピアノ科を卒業し、声楽・楽器とのアンサンブルなどを中心にご活躍されています。


絵本「ひまわりのおか」の朗読

   アントニオさんと石川さんの演奏と共に、絵本「ひまわりのおか」の朗読も行われました。この絵本は、東日本大震災による津波で、全校児童108人の7割に当たる74人が行方不明・命を落とすという悲劇に見舞われた宮城県石巻市立大川小学校が舞台。津波でお子さんを亡くし、言いようのない悲しみの底にありながら、なんとか前向きに生きていかねばと、小学校そばにひまわりの種を植えはじめた8人のお母さんたちによる絵本です。お母さんたちからの手紙、そこには、辛い悲しみと同時に、子どもたちへの愛情あふれるメッセージが詰まっています。朗読をされたのは、西平井にお住いの関口和恵さん。満員の客席では目頭を押さえる人の姿も多く見受けられました。


会場に設置された募金箱

   流山市生涯学習センターでは、2月28日の復興支援映画「天心」上映会をはじめ、3月7日のビッグバンドによるチャリティコンサート、翌8日の女性ミュージシャン6組によるチャリティライブ、そして、この日の「法話と音楽のつどい」などを続けています。また、森の図書館では、3月22日まで相馬市の子どもたちが被災直後に描いた絵画を展示しています。この日、会場に置かれた募金箱にお寄せいただいた217,562円は、姉妹都市・福島県相馬市にお届けします。


このページに関するお問い合わせ

ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ