ぐるっと流山 一茶双樹記念館・杜のアトリエ黎明で恒例の元日開館

ページ番号24284 更新日 平成27年1月8日

一茶双樹記念館の庭園

   流山6丁目の一茶双樹記念館・杜のアトリエ黎明では、今年で7回目となる恒例の元日開館が行われました。厳しい寒さの1日でしたが、近くの赤城神社へ初詣にいらした方々などが大勢立ち寄り、両館合わせて約700人のお客さまをお迎えしました。「ここが好きで何度も来ています」というご夫婦連れ、新年に集まった三世代の家族連れなどに混じり、流山に何十年も住みながら今日初めてというお客さまや、最近流山に新居を構えたという若いカップルのお客さまなどが来館され、歴史と文化を感じさせる建物と日本庭園に、地元流山にこんな素晴らしい所があるのですね・・と、大いに感動していらっしゃいました。


新春企画展の切り絵展

   両館では、元日から新春企画展を開催。一茶双樹記念館では、本町の行灯や切り絵カレンダーでおなじみの流山在住の切り絵作家・飯田信義さんによる「切り絵展」を開催しています。「2013年国際切り絵コンクール・イン・身延ジャパン」入選作品である「浅間神社祭り」をはじめ、パリの展示会、ロシアの国際芸術祭出品作などの見事な作品、さらに、2015年の流山切り絵カレンダー「流山探訪~四季彩々~」の原画も加わり、力強く素晴らしい切り絵の数々が記念館・双樹亭を飾りました。飯田さんを講師に、昨年、4回にわたり一茶双樹記念館で開催した「切り絵教室」の受講生も参加、この展示会に合わせて新たに作品を制作された受講生もおられ、ご来館の方々は、力作の数々を鑑賞、新年にふさわしい心豊かなひとときを過ごされていました。


一茶双樹記念館の庭園

  一方、双樹亭の広い座敷は子どもたちに大人気。座敷に置かれたお手玉に、大人世代も童心に帰って興じ、ご家族の笑顔がこぼれます。普段は日だまりが暖かい双樹亭の縁側も、この日はさすがに寒く、日向ぼっこにはやや不向きでしたが、ご来館の方々は、そば茶や煎茶、初春にふさわしいさくら茶、また抹茶オレなど、お好みのお茶で温まりながら、枯山水の庭園をながめつつ、ご家族、ご友人と語らい、ゆったりとした時間を過ごされていました。


アトリエ黎明の「秋元松子展 和歌と絵画と」

   一茶双樹記念館向かい、大きな樹々に囲まれた杜のアトリエ黎明のギャラリーでは、「秋元松子展~和歌と絵画と~」を開催。今回取り上げた画家・秋元松子は、杜のアトリエ黎明(前身「L・T・S笹岡絵画研究所」)において、夫・笹岡了一とともに創作活動と後進の指導に尽力し、この地から多くの人材が輩出しました。画家であると同時に、若い頃から将来を嘱望された優れた歌人であった松子にスポットを当て、華やぎの新春にふさわしい作品をご覧いただくとともに、竹久夢二、菱田春草らとの華麗な交遊を合わせてご紹介し、松子の溢れる才能としなやかな感性を感じていただく企画展です。

 


アトリエ黎明の「秋元松子展 和歌と絵画と」

  会場には、松子94歳の時の作品である大作「枯れ葉の詩」をはじめとする力強く華やかな絵画作品をはじめとし、菱田春草・芥川竜之介・竹久夢二などとの交流を物語る書簡などの貴重な資料、さらに、松子が関東大震災で被災した際に、東京と避難先の茨城県五浦で、慟哭と希望をうたった和歌作品などが展示されており、ご来館の方は、お茶を楽しみながら、これらの作品や資料をゆっくりと鑑賞していました。


一茶双樹記念館の元日開館

   お庭に面したテラスにもティーテーブルが配され、穏やかな日にはここで明るい陽射しを浴びてお茶を楽しむこともできます。今回の秋元松子をはじめ、杜のアトリエ黎明ゆかりの人物である秋元洒汀、笹岡了一などの業績や作品を取り上げ、毎年この新春企画展を実現させている立役者が、画家の秋元由美子さんです。「お正月こそゆったりと芸術作品やコーヒーを楽しんでいただきたい・・・・。」と、指定管理者の株式会社グリーンダイナミクスとともに、毎回企画を練り、開催しています。


切り絵作家・飯田信義さんによる切り絵作品

  一茶双樹記念館・杜のアトリエ黎明以外にも見どころいっぱいの流山。新しい年、皆さまも、地元の良さを新発見・再発見しに、あちこち探訪されてみてはいかがでしょうか。一茶双樹記念館「切り絵展」、杜のアトリエ黎明「秋元松子展~和歌と絵画と~」は、ともに1月18日(日曜日)まで開催中。一茶双樹記念館は入館料大人100円、杜のアトリエ黎明は入場無料で9時から17時まで開館しています。お問い合わせは、管理事務所(電話04-7150-5750)まで。


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