ぐるっと流山 流山ゆかりのみりんブランド名「天晴」が復活!

ページ番号24241 更新日 平成27年1月6日

生産・販売を行うMCフードスペシャリティーズが流山市長を表敬訪問

流山市長を表敬訪問するMCフードスペシャリティーズ

   平成26年12月26日、みりんの生産・販売を行うMCフードスペシャリティーズが市役所を訪れ、井崎市長を表敬訪問しました。MCフードスペシャリティーズ株式会社では、歴史的に意義深い名称である「天晴」をみりんのブランド名として復活し、平成27年1月から販売を開始することになりました。井崎市長は、「流山白みりん200年祭」や、流山キッコーマン工場壁面の「まちなかミュージアム」に展示された「天晴」「万上」の昔のラベルを話題にし、流山ゆかりのみりん二大ブランドが揃ったことを歓迎するとともに、互いに切磋琢磨し、みりんの需要拡大が図られて、日本人の食文化が守られるとともに、日本の優れた食が世界に広がることに期待を寄せました。


流山キッコーマン工場壁面にある「まちなかミュージアム」

   「白みりん」発祥の地である流山は、江戸川の舟運により大消費地である江戸と間近に結ばれていたことにより、全国的にも有名な産地となりました。この流山のみりんの二大ブランドが、「天晴」と「万上」です。堀切紋次郎は、1814年(文化11年)に白みりんの醸造に成功し、「万上みりん」として販売を開始したとされ、200周年にあたる昨年は、「万上みりん」を今に受け継ぐ流山キッコーマン株式会社が中心となり「流山白みりん200年祭」が盛大に開催されました。一方「天晴みりん」は、江戸時代後期の著名な俳人である小林一茶と交流し、その活動を支えたことで知られる五代目秋元三左衛門(俳号:双樹)が開発したものです。流山のみりんは、明治から大正、昭和のはじめにかけて隆盛しました。「天晴」「万上」は、明治6年、ウィーンで開催された万国博覧会に出品、ともに有功賞牌を授与されており、その後も内外の博覧会に数多く出品し、さらに名声を高めていきました。秋元家のみりん醸造は、紆余曲折を経て、現在、三菱商事グループの食品素材メーカー・MCフードスペシャリティーズ株式会社に引き継がれていますが、かつてのブランド名「天晴」は、現在では使われなくなっていました。


「天晴」の掛け軸(複製)

   五代目秋元三左衛門(俳号:双樹)と小林一茶との交流を記念して開館された「一茶双樹記念館」の双樹亭「おくのま」には、明治31年に小松宮彰仁親王殿下が秋元家を訪れた際、八代目秋元三左衛門のために揮毫した「天晴」の掛け軸(複製)が飾られています。以降、みりんのラベルなどには、小松宮殿下揮毫のこの文字が使用されてきました。流山の繁栄を築くと同時に、小林一茶を支え、その後もさまざまな文化を流山にもたらした秋元家のみりん「天晴」には、流山の歴史と文化が凝縮しているとも言え、MCフードスペシャリティーズ株式会社によるこのたびの「天晴」本みりんブランド名の復活は、流山にとって大変喜ばしいことです。


「天晴」本みりんを一茶双樹記念館で展示

   「一茶双樹記念館」では、本年の元日開館から「天晴」本みりんを、昔の店先を彷彿とさせる場に展示しご紹介しています。記念館の双樹亭から日本庭園を眺め、ひとときをゆったりと過ごすとともに、小松宮彰仁親王殿下揮毫の堂々たる「天晴」の文字をはじめ、昔のラベル、看板、「天晴みりん」のかるたなどの展示品を見て、往時の流山の繁栄をしのんでみてはいかがでしょうか。入館料大人100円で、9時から17時まで開館しています。お問い合わせは、一茶双樹記念館(電話04-7150-5750)まで。


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