ぐるっと流山 赤城神社の大しめ縄行事

ページ番号23155 更新日 平成26年10月14日

重さ約500キログラムの守り神

赤城神社の大しめ縄行事

 10月12日(日曜)、流山6丁目の赤城神社で、重さ500キログラムにもなる大しめ縄を作る「大しめ縄行事」が行われました。流山市指定無形民俗文化財にもなっているこの行事は、地元の自治会と大しめ縄行事保存会(山崎政治会長)が、翌週18日(土曜)の宵宮、19日(日曜)の本祭を前に、大しめ縄を編み上げ、神社入り口の保存塔に掲げるものです。


3班に分かれて実施

 青割り竹の芯にわらと縄をぐるぐると巻きつけて作った長さ約7メートルの3本の大縄を、1本に撚り合わせた大しめ縄には不浄をさえぎる意味があるといい、毎年新しいものを作り、新旧で差し替えます。8時から作業を開始した皆さんは、3班に分かれて1本ずつ大縄を作ります。竹に縄を巻きつけては、棍棒でたたきつけ、形を整えながら段々と作り上げていきます。


三つ編みのように編む

 13時過ぎまでかけて作られた3本の大縄を、三つ編みを編むように撚っていきます。数十人の男が総出で、しめ縄を垂直に持ち上げて倒し、その後に向きを変えて振り下ろすように重ねていく作業を何度も続けました。


獅子頭をつくる

 約1時間かけて編み上げた大しめ縄は、重さ約500キログラム、周径約2.5メートル。しめ縄のより具合など一番きれいに見える側を表に向け、チェーンと綱で神社入口に掲げます。ようやく持ち上げた大しめ縄に、花結びといわれる結び方で3つの「獅子頭」を作って出来上がりです。


南高校の生徒が初参加

 今年は地元の県立流山南高校の相撲部、剣道部、弓道部の生徒14人も初参加。「体験学習の一環として地域の中に入っていこう」(高橋康明教頭)と校内で参加者を募りました。相撲部の西原雅貴さん(2年生、松戸市)は「流山の地名発祥の地といわれていることは聞いていて、興味がありました。大しめ縄を編み上げるのは予想以上に力のいる作業で、伝統行事を守り続けている皆さんの大変さが分かりました」と話しました。


多数のギャラリー

 元々この辺りは一面で米作りが行われ、しめ縄で使うわらも、地元のものを使っていましたが、今は新川耕地の農家に作ってもらっています。しめ縄づくりには多くの見学者が来ており、そのなかの一人・福山益美さん(西平井、69歳)は「ゆうゆう大学に通っており、12月の文化祭でこの行事を紹介するために見学に来ました。実際に編むところを見られて大変参考になりました。昨年の大しめ縄の一部をいただけたので、発表の目玉にします」と喜んでいました。


翌週には神輿が練り歩く

 同保存会の山崎会長は「今年も怪我もなく終われてよかった。今年は若い人たちにも手伝ってもらえたおかげで例年より作業が早く進みました。ずっとこの行事を続けていきたいです」と話しました。19日は神輿が街を練り歩き、初の市指定無形文化財の祭囃子、神楽なども見られます。また、午後6時の宮入には、赤城神社の本殿に向かう38段の急階段を神輿が一気に駆け上がる勇壮なクライマックスがあり、毎年、これを一目見ようと多くの方が本祭の見学に訪れます。
 


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