ぐるっと流山 ゆうゆう大学合同公開講演会「認知症にみられる不安」

ページ番号23086 更新日 平成26年10月10日

今回のテーマは「認知症にみられる不安」

   9月25日木曜日、文化会館で、ゆうゆう大学合同公開講演会「認知症にみられる不安」が開催されました。今回のテーマは「認知症にみられる不安」、講師は向小金クリニック院長の大津直之先生です。大津先生はクリニックでの診療だけではなく、自宅や老人ホームなどの施設へ訪問し、がん治療中の患者の方や認知症患者の方を診療する活動を続けられています。


ゆうゆう大学合同公開講演会

   今回は先生が書かれた文字をスクリーンに映しながらの講演会、人々は日常生活をつつがなく行うためにさまざまな記憶の中に生きています。その記憶に不具合が起こること、それが認知症なのです。と大津先生。脳を使って記憶するには、記銘(覚えこむこと)、保持(覚えておくこと)、想起(想い起こすこと)の3つの過程があるそうで、このどれができなくても忘れたことになるそうです。来場者に配布された先生作成の年表を使いながら、記憶は発症した年齢から若い方へ消えていくということをわかりやすく説明されました。この年表には患者さんの個人史(エピソード記憶)・使っていた言葉(意味記憶)・体を使って覚えたこと(手続き記憶)と共に、時代背景や、住んでいた家や使っていた物の移り変わりを合わせ見ることが出来るようになっています。認知症発症後の患者さんの行動や心の中の様子を年表を見ながら納得している方も多かったようです。


書かれた文字をスクリーンに映しながらの講演会

   先生は「認知症の方は昔の話をすると笑顔になります。元気になります。認知症の方と話をしていただきたい。薬よりも声、話が、患者さんの精神を安定させることが出来るのです。心が通じないと孤独になってしまう、話をし続けることで患者さんと通じ、不安を取り除くことが出来るのです」と熱く語られていました。最後に認知症にならないために3つのポイントを教えてくださいました。高血圧にならないようにする、糖尿病にならないようにする、そして約束をすること。ゆうゆう大学の学生だけでなく、認知症患者と共に暮らしている方など多くの方が来場され、先生のお話に真剣に耳を傾けておられました。認知症についてのお話は、テレビなどでもよく話題になっていますが、認知症の方が今どのような状態なのかを知ることにより、心の中の不安を理解し、寄り添えることが出来るという先生のお話は、とても貴重なものでした。
 


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