ぐるっと流山 バスで行く北千葉導水路市民見学会

ページ番号23052 更新日 平成26年10月7日

バスで行く北千葉導水路市民見学会

   9月30日(火曜)、手賀沼流域フォーラム流山実行委員会主催の「バスで行く北千葉導水路市民見学会」が開催されました。講師に北千葉導水路管理所長の森田良美さん、流山市立博物館友の会員で聖徳大学講師の相原正義さんを迎え、利根川と江戸川を結ぶ北千葉導水路とその関連施設を我孫子市と印西市の間にある第一機場から松戸市にある第三機場まで見学しました。


北千葉導水路とその関連施設見学

   北千葉導水路は、利根川から手賀川、手賀沼、大堀川、坂川に沿って建設されています。大きな、口径3.2mの埋設管を地下3mの深さに2本並列に通し、駅や線路などが既に建設されており、埋設することができない場所は地下深くにトンネルを掘って建設されました。埋設管は老朽化に耐えられるように、特別な塗履装を外面、および内面に処理しており、半永久的に使用できるそうです。


北千葉導水路とその関連施設見学

   北千葉導水事業の目的は主に3つあります。1つめは手賀沼の浄化を行うことです。かつては美しい湖沼だった手賀沼は生活排水や工場排水などにより汚染がすすみ、昭和49年以降27年間水質がワースト1位を記録していました。浄化手段の1つとして、北千葉導水路で利根川の水を注入しています。また、手賀川から利根川に流れ込む汚れを抑える手賀川浄化施設もあります。これらの浄化作業の結果、見事ワースト1位を脱却し、水質も改善されたそうです。


北千葉導水路とその関連施設見学

   2つめは利根川の水を江戸川に送水し、千葉県、東京都、埼玉県の水不足を解消することです。江戸川は、毎年水量が不足する時期がありますが、その期間利根川から送水することで、不足を補っているそうです。3つめは洪水を防ぐことです。手賀川、坂川流域は、かつては定期的に大規模洪水や、開発による浸水被害などが発生していましたが、北千葉導水路による水量調節で、被害が大幅に軽減したそうです。


北千葉導水路の一部を利用して作られた野々下水辺公園

   この導水路は、流山市を流れる坂川や大堀川にも注水をしています。坂川放流口にある野々下水辺公園も北千葉導水路の一部を利用して作られた公園で、市民の皆さんに親しまれています。参加者からは「ここはよくくるよ、いい場所だ」という声もありました。大堀川は、注水された利根川の水のにおいをたどって鮭が産卵をしに迷い込んでくることがあるそうです。しかし、大堀川は鮭の産卵に適した環境がありません。鮭が来るのは喜ばしいけれど、産卵ができないのはいかがか、との議論もあるそうです。参加者の方は「いい勉強になりました。意外と身近なものですね。」とおっしゃっていました。


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