ぐるっと流山 高校生が白みりん200周年記念劇を2会場公演

ページ番号22691 更新日 平成26年9月1日

高校生によるはつらつとした舞台

 白みりん200周年記念演劇公演が8月30日(土曜)と翌31日(日曜)の2日間、流山市文化会館と野田市欅のホールで開催され、800人を超える演劇ファンが高校生のはつらつとした舞台を楽しみました。白みりん200周年記念演劇公演実行委員会が主催、キッコーマン食品株式会社が協賛、流山市教育委員会、野田市教育委員会、流山商工会議所、野田商工会議所、流山市観光協会、流鉄株式会社、首都圏新都市鉄道株式会社、読売新聞千葉支局、株式会社千葉日報社、朝日新聞千葉総局、東京新聞千葉支局、毎日新聞社千葉支局、日本経済新聞社千葉支局、産経新聞千葉総局が後援して開催されたものです。


舞台に立つ高校生

 江戸後期の文化11(1814)年、流山の醸造家・堀切紋次郎が白みりんを誕生させ200年、現在は「本みりん」として引き継がれ、流山で製造が続いています。お隣の野田で製造される「しょうゆ」とともに日本の食文化を支えています。和食に欠かせないみりんとしょうゆをテーマに演劇を公演しようと、3月からシナリオライターや音楽家、高校演劇部などが流山市生涯学習センターを中心に準備を進めてきた企画です。公演されたのは、流山おおたかの森高校演劇部が白みりんを題材に演じた「白き魔術の継承者」と、野田中央高校演劇部がしょうゆをテーマに舞台化した「SHOUーTIME(ショータイム)」、そして両校が揃うエピローグへと続く3部構成です。


裏方も忙しい

 流山市にお住まいで「鉄板少女アカネ!!」の原作など「食」にこだわる作品も多いシナリオライター・青木健生さんが、演劇部の高校生にヒヤリングしながら書き下ろした地域密着のオリジナル劇です。舞台で身近な地名やお店の名前が出るたびに客席から笑いや拍手もあがり、生の舞台ならではの反応に高校生の演技にも迫力が増します。物語に登場する和菓子店や惣菜店などからは食べ盛りの高校生においしい差し入れもいただきました。舞台で着用した仲居さんの着物や料理人さんの衣装は、流山の老舗割烹店の皆さんからお借りするなど、地域に支えられた公演です。


さまざまな衣装をまとう

 稽古や公演の記録を映像で残そうとビデオ撮影してくださったのは流山市文化協会映像部の皆さん、舞台裏に待機して、わずかな時間で出演者に着物を着付けてくださったのは、実行委員会事務局の流山市生涯学習センターのご利用者、多くのボランティアの皆さんが関わってくださいました。公演は朝日新聞、産経新聞、千葉日報、東京新聞、毎日新聞、読売新聞の各紙をはじめ地域紙やNHK(AM・FM)、千葉テレビ、J:COM東葛・葛飾など多くのメディアで取り上げていただき、つくばエクスプレス(TX)や東武アーバンパークライン、流鉄流山線へもポスターを貼っていただくなど多くのご支援を得て盛り上げることができました。初日の流山公演で流山市教委の後田教育長は「生徒の活躍を周囲の大人が支えてくださるのは理想」と謝意を伝えました。


たくさんの高校生が出演

 長い醸造の歴史で結ばれた「みりん」の流山と「しょうゆ」の野田。平成20年創立の流山おおたかの森高校と18年創立の野田中央高校もそれぞれ2つの伝統校が合併して誕生、演劇が盛んなんことなど共通点も多く、夏休みを返上して稽古に励み、本番直前には合同強化合宿で両校の交流を深めました。流山おおたかの森高校演劇部は、アニメやゲームの要素が入り、空想と現実の世界が交差する舞台で、テンポのよいコミカルな会話で展開。進路に悩む内気な男子高校生が、白みりんの隠し味的な存在に影響を受け料理の道に進みます。野田中央高校はミュージカル的要素満載。世界の食卓で活躍するしょうゆのようなスターを目指す少女と周囲の人たちとの心温まる物語。ラストの大群舞は圧巻でした。


舞台上での真剣な表情

 流山おおたかの森高校は、海老原征歩(白波瀬燐)、大坂亮雅(鬼道凱・魔王ブラフォード)、国府田楓(桐ヶ谷弥生・魔女帝ズドォーナ)、津田絵理花(野々下すみな)、神宿亜裕美(鰭ヶ崎心美)、影沢夏海(駒木真湖)、佐藤礼菜(王妃シャイラ)、菊池茜音(詭弁士グルリア)、加藤貴人(「はまや」の大将・剛力ボルヴィス)、川内あかり(白波瀬多香子)、古谷晴香(メル)、井上芹菜(うな子)が出演。スタッフは、音響が篠崎彩花・浜美波、照明が門谷圭恵・中島崇仁、舞台監督が北原成貴・浜美波、大道具が北原成貴・浜美波・門谷圭恵・篠崎彩花・中島崇仁、小道具が井上芹菜・北原成貴、衣装が影沢夏海・浜美波・神宿亜裕美、演出は演劇顧問の中村槙一郎先生でした。


そろった演技

 野田中央高校は、吉村彩(黒川翔)、福田瑞歩(黒川武丸)、上野倖平(黒川 丸次郎)、中村えみ(黒川はるみ)、鈴木茉帆(遠堂舞芽子)、小谷典子(日向こむぎ)、黒田彩夏(汐村ザキ)、曽我奈菜(関宿ひかり)、永井友稀(関宿にしき)、小島優佳(朱坂レイ)、山田佳奈(目白もね)、茂呂一樹(パピヨン町田)、榊夕加(東城さくら)、戸邉健太朗(岩崎正司)、石原靖也(野ジャスティス)、末永成一(グラッデン・ガルベス矢野)、松野ゆいか(かもめゆり)が出演。スタッフは、舞台監督が大森千碧、照明が生田目美幸・三上千尋、音響が石井美・染谷幸、演出は演劇部顧問の石山清貴先生でした。※両校とも( )内は役名、順不同敬称略。


花束を贈られた青木健生さんと清水義直さん

 3部のエンディングでは、両校の出演者全員で、公演のためにつくられたオリジナル曲「流れやゆくノダ」(青木健生作詞、清水義直作・編曲)の合唱で幕を閉じます。2日目の野田公演では、シナリオの青木健生さんと音楽の清水義直さんに舞台で花束を贈られるサプライズも飛び出しました。「みりんとしょうゆ 流山と野田 かもし出された 我が町の味…親や先生 ご近所のひと みんなに育てられ 大きくなってきた デッカイ夢見て 流れゆくノダ…」。高校生たちの元気な歌声に客席も手拍子をとりながら合唱に参加、舞台と客席がひとつになります。客席では、涙を流す方の姿も多く見受けられました。公演が終わって、翌日からは2学期が始まる高校生の皆さんは、「夢の世界と現実、まるで芝居で演じたような青春です」とさわやかな笑顔で語ってくれました。


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