ぐるっと流山 流鉄に50メートルの巨大刺繍

ページ番号22613 更新日 平成26年8月22日

南高校の家庭科部が制作

県立流山南高校の家庭科部の10人

 8月21日(木曜)、県立流山南高校の家庭科部の生徒10人が、約2か月かけて制作した刺繍作品100枚を、同校の側を走る流鉄の車両「流馬」に飾り付けました。作品は、夜空に打ちあがる花火と流山の地名の発祥ともいわれる赤城山をモチーフにしたデザインで、長さは約50メートルに及びます。黒地に映えるカラフルな糸で縫われた大作が、流鉄の車両を華やかに彩りました。掲示は8月30日までを予定。


車両の座席上の広告スペースに飾る

 作品を飾ったのは車両の座席上の広告スペース。脚立を使っての作業となるため、部員の皆さんは安全のためヘルメットを着用し、作品を網棚に沿って一枚一枚はめ込んで並べました。制作で苦労したのは並べたときに刺繍が一枚の絵として繋がって見えるようにすること。「教室の床に並べては何度も縫い直しをしました。実は今日もさっきまで微調整をしていました」と、部長の鈴木美香さん(15歳)は笑いながら明かしてくれました。


脚立に上がって作業

 今回の制作に当たるまで、赤城山のことを知らなかった部員も多くいました。そのため、制作に取り掛かる前に、実際に赤城山を見に行ったほか、流山本町地区で古くから営業する和菓子店や酒屋などを訪れ、話を聞き、自分たちの学校のある地域のイメージを膨らませてから作業に臨みました。制作を開始した当初は週2日ほどの活動が、取り付けの日が迫るにつれ活動日が増えていき最近では週5日に。夏休みを返上して、ようやく取り付けの日に間に合わせました。


黒地にカラフルな糸が映える

 この企画は、4月に実施した「江戸川と桜」の刺繍に続き2回目です。活動の場を、学校内だけでなく地域にも広げようと、流鉄に企画を提案したのがはじまりでした。流鉄は、これまでにも水道ポスターの展示や映画とのタイアップなど、車両を生かした企画に数多く実績があり、流鉄鉄道部次長の北原幸治さんは「南高校の皆さんにはいつも流鉄を利用していただいていますし、車両も賑やかになるので、こういう企画は大歓迎です」と全面的に協力しています。


飾られている流馬号

 家庭科部顧問の千葉友紀子先生は「生徒はさまざまな地域から通っているので、意外に自分たちの通う学校の地域のことを知りません。活動を通じて地域の歴史を知り、愛着を持ってもらえれば」と期待します。秋には、市の無形民俗文化財に指定されている「おおしめ縄行事」と紅葉をテーマにした作品を予定しているとのことです。


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