ぐるっと流山 高校生が学ぶ舞台ワークショップ

ページ番号22511 更新日 平成26年8月13日

舞台技術を学ぶため

 舞台技術を学ぶための「文化会館舞台ワークショップ」が、8月11日(月曜)、文化会館でスタートしました。千葉県高校演劇第一地区と文化会館との協働で平成23年度から開催してきたもので、今年は4回目となります。今回は、流山高校、流山おおたかの森高校、東葛飾高校、県立柏高校、柏中央高校、柏の葉高校、野田中央高校、流山南高校8校の1・2年の高校生82名が参加しました。


最終日の8月18日に発表

 参加者は「舞台」「照明」「音響」演技」と4つの担当に分かれ、さらに全体を3班に分けて、最終日の8月18日には発表を行います。台本はなく、テーマは怪談「100物語」から3つの怪談。全ての演技にはダンスを必ず入れるという決まりごとがあり、演技班は演出を決め、演出プランを作成します。音響、照明班は上演の台本にあったプランを作成、操作。さらに舞台班は舞台監督の役割と大道具作りを行います。開講式の後、早速4つの担当に分かれ研修が始まりました。


ホールスタッフのチーフ、山本さん

 舞台班を指導してくれたのはホールスタッフのチーフ、山本さん。まずは、VTRで舞台監督の役割を学んだあとは舞台上に実際に平台を組む練習です。1尺の高さは、2尺は、とさまざまな高さを作っていき、「これで舞台作りがどう出来るかを考えながら作業してほしい」と山本さんは伝えていました。舞台吊りものについても、綱元の重りは1枚約7K、照明一基は約10K、吊るものによって綱元の重りは重量バランスの関係で変わってくることなど具体的に説明。高校生一人ひとりが順番に吊りもの操作を体験し、舞台上にある1バトンから5バトンまで、演出でどう使うかイメージを膨らませていました。


照明担当の高野さん

 照明班を指導してくれたのは、ホールスタッフ照明担当の高野さん。まず、さまざまなライトの種類など基本的な知識を話しながらも、ライトは目玉焼きができるくらいの高温となることから、「作業する時、触れる時には必ず手袋をすること」と、安全に操作できるよう危険性を強く高校生に伝えていました。また、仕込み図の描き方や舞台を使って、月が浮かんでいるシーンや雲が流れるシーン、「照明は物に当たらないと見えない」と煙にライトを当てた時の色の変化などさまざまな上演シーンを想像しつつ、効果的な照明の作り方、使い方などの見本を見せると高校生の間からは「ワァー!きれい」と大きな歓声があがっていました。


音響担当の高橋さん

 音響班を指導してくれたのは、ホールスタッフ音響担当の高橋さん。舞台の世界を支える演劇音響の役割は、見ている観客のため、役者を際立たせるための作業であると高橋さん。より効果を高めるためにどういう音を選ぶか、例として、雨と雷の音を聞き、雨と雷が分離して聞こえるようにもできることなど、自分の耳で感じ、聞きとる体験もしました。そして演技班に合流し、どんなシナリオになるのか、どんな音源にしたらいいのか、音響プランつくりに入りました。


シナリオ作りに挑戦

 演技班はABC3つの班に分かれ、シナリオ作りに挑戦です。与えられた元の物語を読み、キャストを決め、シナリオをみんなで作り上げて行きます。いつもは同じ学校内の演劇メンバーとのやり取りですが、この日は参加8校が全て混じりあった班体制なので、初めて顔を合わせる子がほとんど。最初ぎこちなさもあった高校生たちでしたが、お互いに意見を出し合っていくうちに、みんなで一つの舞台を作っていこうとする機運が盛り上がりどんどんいい表情になっていました。ある班のメンバーは、「このメンツの最初で最後のステージ!みんなで頑張ろう!」と意気込みを見せてくれました。


ぜひ皆さんご来場ください

 このワークショップは8月17日(日曜)・18日(月曜)も行います。最終日の18日14時30分からは、今回のワークショップで学んだ成果を発表します。どんな怪談話が出てくることか楽しみです。どなたでもご観覧いただけますので、ぜひご来場ください。入場無料です。
また、この秋には高校演劇第一地区の秋季発表会が10月11日(土曜)・12日(日曜)の両日開催予定です。こちらも楽しみにしてください。今回の舞台ワークショップへのお問い合わせは、流山市文化会館04-7158-3462へどうぞ。


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