ぐるっと流山 浪曲と漫談の二人会で泣いて笑って健康に

ページ番号22487 更新日 平成26年8月11日

三原佐知子師匠

   8月10日(日曜)、流山市生涯学習センターで「笑って健康!お笑い大行進37」が行われ、200人近いファンが浪曲と漫談のひとときを楽しみました。「笑って健康!」と続けてきた「お笑い大行進」が、「笑って健康!泣いて健康!」と銘打って、「なんでかフラメンコ」などのギター漫談や物まねの第一人者・堺すすむ師匠と、浪曲界から三原佐知子師匠をお招きして、「二人会」を企画しました。


「母恋あいや節」

   ことし6月にNHKFMで放送された「浪曲十八番 三原佐知子 じょんがら流転」をお聞きになった方もいらっしゃると思います。15歳で近江勝の門下に入り、日本浪曲協会主催大会に関西勢として出演し、書下ろしの「じょんがら流転」を熱演して客席を湧かせ、春野百合子、富士月の栄といった大御所の地位を追って、今、大きな注目が集まる三原佐知子師匠が、関西から駆け付けてくださいました。朝一番の新幹線でいらっしゃる予定でしたが、台風を心配して前日から宿泊でいらしてくださいました。


堺すすむ師匠と三原佐知子師匠をお招きしての「二人会」

   腹の底から声を出して笑って、滅多に聴けない生の浪曲で感動の涙を流す。「最近、大きな声で笑っていますか? 泣いていますか?」と企画された今回の「お笑い大行進」は、感情を豊かにすることは、免疫力のアップに繋がると言われていることから「笑いと健康学会」の澤田隆治会長がプロデュースしたものです。1950年代の「少年画報」の挿絵などでも有名な植木金矢画伯が86歳のときに描いた絵を上映しながら三原佐知子師匠の「母恋あいや節」が涙を誘います。


歌謡ショー

   植木金矢画伯は、広島、長崎に落とされた原爆の被爆体験者の話をもとに描いた「神が不在の日8.6」で原爆の悲惨さを描いて有名な画家です。8人兄弟の二女として生まれた三原佐知子師匠は、「私の母は、長男の出征のとき所属隊の名前を忘れてしまい弁当を渡せずに悲しい思いをしました」とご家族の思い出を語り、ご長男が戦死され、「母は、常々戦争ほど悲惨なものはないと語っていました」と終戦記念日を前に客席に語り掛けました。


堺すすむ師匠

   ギター漫談の堺すすむ師匠は、青春御三家をはじめかつての日本映画の大御所シリーズ、演歌からポップスまで物まねで歌謡ショーを展開。ご自身も中学時代に「浪曲天狗道場」という浪曲の“のど自慢大会”のような番組に出場した体験を披露し、浪花節も唸ってみせ、大きな拍手が贈られていました。なぞなぞ的な「なんでか?」ネタも健在で客席との軽妙な掛け合いを行い会場を爆笑の渦に巻き込んでいきます。


浪曲と漫談の二人会で泣いて笑って健康に

   「母は来ました今日も来た…」の歌い出しで知られ、第二次世界大戦後、ソ連による抑留から解放され、引揚船で帰ってくる息子の帰りを待つ母親の実話をからつくられた「岸壁の母」を熱唱した三原佐知子師匠。「戦争は残酷です。きょうのような文化活動は平和の象徴です」と訴え、第二部では、堺すすむ師匠と共にステージを歌謡ショーに変え、客席も手拍子や歌声で一緒に参加。会場がひとつになって盛り上がりました。


「笑って健康!お笑い大行進38」

   次回の「笑って健康!お笑い大行進38」は、9月28日(日曜)13時30分から、「芸術の秋!金魚ちゃんのかぶりもの美術館も!」と題し、女性お笑いコンビ「すず風にゃん子金魚」の金魚が髪飾り?のように頭に載せている大きなかぶりものを一堂に集め初公開。流山市の健康都市宣言を受け、「笑って健康を」と平成22年度から「笑いと健康学会」(澤田隆治会長)と「社団法人漫才協会」(青空球児会長)の協力を得て、続けられている「お笑い大行進」。一般2,500円・友の会2,000円・高校生以下500円(全席指定・電話予約受付中)。前回の東京オリンピックの年にデビューして半世紀の「ナンセンス」から流山が生んだ若手人気お笑いコンビ「コンパス」まで幅広い年代の話芸にご期待ください。お問い合わせは、流山市生涯学習センター04-7150-7474へ。


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