ぐるっと流山 「3月11日の、あのね。×ふくしまだっこin流山」展

ページ番号22419 更新日 平成26年8月5日

「3月11日の、あのね。×ふくしまだっこin流山」展

   8月1日(金曜)から流山市生涯学習センターのギャラリーで、「3月11日の、あのね。×ふくしまだっこin流山」というタイトルの企画展が開催されます。会期は11日(月曜)までで、時間は10時から19時まで。入場は無料です。夏休みに姉妹都市・福島県相馬市に想いを馳せていただこうと企画されたご家族目向けの絵画や写真の展示会です。


福島県相馬市の子どもたちが描いた絵画などを展示

  3・11東日本大震災直後に、流山市の姉妹都市である福島県相馬市の子どもたちが描いた絵画と、そのワークショップをした蟹江杏の版画、そして、相馬市に暮らす家族が「だっこ」する心温まる山下裕之さんの写真を展示しています。相馬市の子どもたちが被災直後に避難所の体育館で描いた絵は、これまでも流山市生涯学習センターや森の図書館で展示を続けています。


蟹江杏さんの版画なども展示

   初めて展示されたのは、震災があった年の夏。相馬市の子どもたちを招いて開催されました。その絵は、画集として出版され、流山市生涯学習センターでは、相馬市の元校長先生の講演会や絵を描くワークショップなどを行い、絵を展示するボランティアさんたちが集まってNPO法人を設立、一昨年には、NPOが中心になって全国から寄せられた絵本を楽しんでもらう絵本図書館を相馬市にオープンさせました。


ワークショップ

   このNPO法人こども文庫の理事長・蟹江杏さんは、ロンドンで版画を学んだアーティストで、被災直後の相馬市避難所に単身入り、子どもたちと一緒に絵を描きました。アートイベントにおいて、子どもアートプログラムのプロデュースなどを手掛ける一方、子どものためのライブペインティングでは、「お絵描きのお姉さん」としてLA・TATAN舎お絵描きサーカス団に参加しています。8月1日(月曜)には、流山市生涯学習センターでワークショップを開催して好評でした。


カメラの簡単な使い方を伝授する子ども向けワークショップ

  写真展を開催する山下裕之さんは、1970年兵庫県生まれの熊本県育ち。1989年上京し、8年間務めた建設会社を退職後、1996年より一年半オーストラリアへバイク旅行。帰国後、写真家・相原正明氏に師事、アシスタントを経てフリーとなり、今回、相馬市で撮影した家族の温かい写真を展示。8月3日(日曜)には、カメラの簡単な使い方を伝授する子ども向けワークショップを開催し好評を得ました。


「3月11日の、あのね。×ふくしまだっこin流山」展

   東日本大震災直後、相馬市のこどもたちが描いた絵に加え、その絵から生まれた、被災者の方々による復興への数々の活動、そして、被災地に暮らす家族の姿を、活動の記録やアート作品を交えながら展示する「3月11日の、あのね。」×「ふくしまだっこin流山」。被災地のこどもたちを支援する目的で始まった「3・11こども文庫」。これを応援する形で流山市生涯学習センターから始まった絵画展も4回目の夏を迎えます。今では、被災地の子どもたちや家族の姿に、日常の中の何かとても大切なことに、私たち自身が気付かされる活動となっているような気がします。


被災地に暮らす家族の姿を撮影した写真

  展示された写真からは、女の子の表情から強い意志を感じ取れるもの、少し照れながらスキンシップを楽しんでいるような男の子などさまざまなご家族の“いま”に想像をめぐらすことができます。震災で職場を失い両親と離れてくらさなければならない子など、その置かれた立場は皆違っています。撮影をされた山下裕之さんは、「ぜひ、相馬市の子どもたちの歩みと家族の姿、そして、あなたとあなたの家族の姿を観にいらしてください。」と呼び掛けています。


「風の又三郎」

  なお、流山市生涯学習センターでは、東日本大震災を風化させることなく、いつ襲ってくるかわからな首都直下型地震に備え、自然との共生を考えようと、東北出身の詩人・宮沢賢治の作品のワークショップや舞台公演を続けています。これまで、流山で世界初演となった小池博史演出の「注文の多い料理店」や「銀河鉄道」に続いて、10月4日(土曜)、流山市文化会館で「風の又三郎」の初演を行います。3・11後の世界へ贈る自然と人の物語にご期待ください。前売一般3,000円、学生1,000円、高校生以下500円。全席指定発売中。お問い合わせは、流山市生涯学習センター04-7150-7474へ。


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