ぐるっと流山 第8回少年スポーツ指導者講習会

ページ番号22413 更新日 平成26年8月5日

第8回少年スポーツ指導者講習会

   8月2日(土曜)、流山市生涯学習センター多目的ホールで、第8回少年スポーツ指導者講習会が開催されました。少年スポーツ指導者や学校の先生など、約90人の指導者の方が参加しました。今回で8回目となる講習会は、流山市教育委員会が主催し、東洋学園大学人間科学部専任講師の光川眞壽先生を招き、「成長期におけるトレーニング」をテーマに開催しました。講習内容は、1、成長期の身体的特徴とスポーツ傷害、2、成長期の心理的特徴、3、成長期の多様性練習効果の重要性でした。光川先生は東洋学園大学では、硬式野球部の監督として指導し、また、家に帰れば三児の父として、お子さんにスポーツの楽しさを教えているという実践を交え、スポーツ科学をわかりやすく説明していただきました。


「成長期におけるトレーニング」をテーマに講演

   成長期に起こりやすいケガは、骨が成長時期なので、骨折が一番多いという統計を話されていましたが、光川先生が指導している中で骨折した学生は一度もないなどとお話をされていました。競技種目によりケガする内容が統計とは異なってくるので、ケガをしやすい動きなどを見つめなおしケガをさせないような指導を心がけるようにという話をされました。心理的特徴の発達は、特に児童期は、負けると強い無力感、指導者を絶対視するという特徴が強く、指導者の教えは絶対だと思ってしまう。さらにその教えは、指導者に教わったことなので当たり前だと思ってしまう。それがさらにその教えは2世代続いてしまうというお話でした。


成長期に起こりやすいケガは骨折

   先生の経験では、少年野球をしていたころに、相手のピッチャーが投球したと同時に、「ボール」とヤジを飛ばしていたそうです。少年時代にヤジを飛ばすことは当たり前だと思っていたので、ピッチャーが投球するときはヤジを飛ばさないといけないものだと思ってしまっていたそうです。指導者は技術を教えたいだけで、ヤジを教えたいわけではないと思うので、このようなことは無いようにお願いしたいと話をされていました。また、幼児期、児童期は、人格的発達するうえで、構成領域が青年期に比べ少ないため、失敗や負けなどを否定するのではなく、認めてあげることが大事な時期であるという話をされていました。


   特に児童期前半では、スポーツをしている意識はあまりないので、野球であればバットにボールが当たるまで必死に練習させるのではなく、大きなボールを使い、バットにボールが当たるという達成感を与えたほうが、子どもは遊び感覚で楽しむことができる。できないことをできるまで反復練習させてしまうと、面白くなくなってしまう。そんなお話をしている先生自身もお子さんに対しバットにボールが当たるように必死になってしまい反復練習をさせてしまっていたとお話をされていました。児童期以上になると、頑張りすぎた後に、燃え尽き症候群になってしまう可能性もある。結果を求めすぎず、楽しむことを教え、スポーツで楽しむことを次世代に繋いでいってほしいとお話をされました。

 


   成長期においては運動の多様性が重要で、様々な動き(種目にこだわらず、スポーツや遊び)をして、全身を使うトレーニングが重要であり、また、発育段階に応じた指導も重要となると話をされました。最後に人間科学的な話をして、実践に役立つかわからないですが、競技種目や年齢によって、身体と心の発達があることを思い出していただき、指導をしていただければとお話しされて、講習会を終了しました。流山市教育委員会ではこのような少年スポーツ指導者を対象にした講習会を毎年開催し、少年が発達段階に応じて、安全で楽しいスポーツ活動ができるよう指導者の啓発に努めています。お問い合わせは、生涯学習課04-7150-6106へ。


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