ぐるっと流山 企画展「流山のみりん」始まる

ページ番号22325 更新日 平成26年7月25日

流山白味醂の歴史を一堂に展示

企画展「流山のみりん」

   博物館の企画展「流山のみりん」が始まりました。今年は、文化11年(1814)に流山白みりんが発売されて200周年を迎えます。これを記念して開催した企画展は次の展示コーナーで構成されています。みりんの醸造方法、千葉県が圧倒的な量を誇る都道府県別の醸造量、みりんの発祥などを紹介する「甘い酒から調味料へ」から始まり、みりんの誕生と堀切紋次郎、秋元三左衛門を取り上げた「流山白みりんの誕生」へと続きます。このコーナーでは、現存する最古のみりんラベル、有栖川宮熾仁親王の書や8代秋元三左衛門の坐像などが必見です。


「江戸の名亭八百善」のコーナー

   「江戸の名亭八百善」のコーナーでは、江戸料理文化が発展した江戸時代後期の代表的な高級料亭八百善を紹介しています。八百善は主人である栗山善四郎を始めとして谷文晁・大田蜀山人・酒井抱一・鍬形恵斎などの文化人が集ったことで知られています。展示してある八百善組立絵は顧客のために八百善が土産品として販売したもので、現在は国会図書館のホームページからダウンロードできます。博物館ではこれを丹念に組み立てましたが、料理文化で栄えた店の内部や食事を楽しむ人々、調理をしている調理人などの様子を伺うことができます。


「発展するみりん醸造」のコーナー

  「江戸料理再現」のコーナーでは、キッコーマン国際食文化研究センターの協力を得て、みりんを使用した江戸時代の料理本に記された料理を、写真と映像でご覧いただけます。「発展するみりん醸造」のコーナーでは、飛躍した明治・大正時代の万上や天晴みりんの資料を展示しています。拡大した工場図では働く人々、樽を修理する人、高く積まれた菰樽などをみることができます。店頭に掲げられた看板、菰に包まれたみりん甕、様々な博覧会で受賞した賞状とメダルなどを展示しています。


「みりんの現在」のコーナー

   「みりんの現在」のコーナーでは、日本各地で醸造されているみりんをメーカーの協力によって集め、展示しています。流山のみりんは白みりんと呼ばれていますが、各地のみりんは色合いや風味が少しずつ異なり、それぞれの特徴をもっています。比較してみると、とても興味深く感じられます。明治時代から大正時代に用いられたみりんラベル、初めて「万上」「天晴」の墨書原字も展示しました。千葉県指定有形民俗文化財「流山のみりん醸造用具」もぜひご覧ください。


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