ぐるっと流山 長崎小学校の児童が坂川の水質と生物を調べました

ページ番号22062 更新日 平成26年7月4日

坂川の水質調査と生物調査

   6月20日、長崎小学校の4年生が坂川の水質調査と生物調査を行いました。これは、平成24年度に江戸川中流域、坂川とその支流の水環境維持を目的に、国交省や県、関係市などにより設立された「江戸川・坂川清流ルネッサンス連絡会」の事業の一つで、児童の体験学習を兼ね、近隣の長崎小、八木南小、鰭ヶ崎小が調査を行っています。会場となったのは野々下水辺公園付近の坂川で、水質浄化と江戸川の水量確保のため北千葉導水路により導水し、ここで初めて地表に出てくる場所でもあります。


水質調査

   2班に分かれた子どもたちは、あらかじめスタッフが汲んでおいた野々下水辺公園を流れる坂川の水と、脇を流れる八木川の水の水質をそれぞれ調べます。まずは自分の目と鼻で浮遊物や濁り具合、臭いを調べ、次に専用の試薬を使ってCOD(水の汚れ度合を示す有機物の量)やアンモニア濃度などを調べました。川の水をよく振って少し待つと水の色が試薬に反応して変わってくるので、サンプルの色と比べてそれぞれの物質の濃度を推測して記録し、色の度合いにより2つの川のきれいさを比較しました。


川に入っての生物調査

   水質調査の後は、いよいよお待ちかね。川に入っての生物調査です。通常は入れない坂川ですが、この日は調査のためにロープで区切った区間だけが特別に入れます。安全のためライフジャケットを装着すると子どもたちの気分も盛り上がります。天気も良好で水温も高め。川べりではスタッフが手を貸して次々と子どもたちが川に入っていきます。


網で川の生物を捕獲

   茂みのへりや、岩の下などを探って「いたいた!サカナ!!」という声は聞こえますが、なかなか網では捕まえられないようです。メダカのような丸い斑点がある魚が捕れたものの残念ながら時間切れ。この日は保護者や地域の皆さんもお手伝いで参加してくださっており、話を聞いてみると、子どもたちが入った辺りには「ヌシ」と呼ばれる大きなコイやウナギもいるそうです。最近ではアユが見られたとの話もあるそうで、それだけ水質が良くなってきているということでしょう。


生物調査

   水から上がると、スタッフが捕獲しておいた坂川にすむ魚やエビがケースに準備され、生態系の説明を受けました。30センチ以上もある大きなカメはミシシッピアカミミガメ。縁日などで売っているミドリガメが成長したもので、飼いきれなくなって逃がしてしまったのではないかとのことです。「元々は日本にいない外来種。動物はなんでもそうだけど、飼うときは良く考えて。一度飼ったら最後まで面倒をみるように」スタッフからの話に耳を傾けていました。


水質調査の結果の確認

    最後に2班集まって、最初に行った水質調査の結果の確認をしました。子どもたちが調べた結果を一枚の紙にシールで貼って坂川と八木川の状態を比べると、結果はともに良好なものの、生活排水が流れる八木川より、坂川の方がよりきれいなことが分かりました。坂川流域の水質は、平成8年度に環境基準値を上回っていたBOD(最も一般的な水質の指標)も、平成22年度には基準値の3分の1以下と大幅に改善されています。子どもたちからは、普段は入れない川に入れて面白かったとの声も聞かれ、身近な川に関心を持ってもらえたようでした。


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