ぐるっと流山 高校演劇第一地区春季発表会

ページ番号21896 更新日 平成26年6月23日

夏休みに「みりん200年」記念劇公演も

若さあふれるパワフルな舞台

   6月21日(土曜)・22日(日曜)の2日間、流山市文化会館で高校演劇第一地区春季発表会が行われました。流山・野田・柏地区の高校生による演劇発表会で、 若さあふれるパワフルな舞台が次々と展開されました。初日は、東葛飾高校の「もしも魔法が使えるなら」、柏中央高校の「悪魔のささやき、天使のぼやき」、流山おおたかの森高校の「友達がいない!!」、野田中央高校の「こい恋っ~あなたとわたしの花見酒」、流山高校の「未来線~オリジナルの思い」が上演されました。翌22日は、流通経済大学付属柏高校の「Two Life」、柏の葉高校の「ごった煮」、流山南高校の「交渉」、県立柏高校の「DENUO」が演じられ、エンディングでは、3年生によるダンスが披露されました。


流山・野田・柏地区の高校生による演劇発表会

   この大会は、千葉県高等学校文化連盟や千葉県高等学校演劇連盟などの主催で、毎年、春と秋に流山市文化会館で続けられています。照明や音響もそれぞれの学校の演劇部員が操作し、ひとつの学校が演じ終わると、緞帳の前で出演者と客席が質疑応答などを行い、各校の反省点や評価などを率直に話し合います。流山おおたかの森高校の「友達がいない!!」では、食べ物の好き嫌いが多い女生徒が夢の中でさまざまな食材に追いかけられ、夢から覚めて人付き合いなどを反省するミュージカル風の賑やかな公演でした。


照明や音響もそれぞれの学校の演劇部員が操作

   野田中央高校の「こい恋っ~あなたとわたしの花見酒」は、空き部屋を占拠して賭博に耽る生徒たちに、生徒会が部屋を明け渡すよう指導したところ、花札の勝負に挑むこととなってカッパや蝶々も登場するドタバタ劇に発展していきます。それぞれの脚本は生徒自身のものだったり、顧問の教員の作品だったりとバラエティに富んでいます。照明や音響は、文化会館の舞台スタッフから高校生が機械操作を学ぶワークショップを経て発表の日を迎えています。


質疑応答

   この大会が終わると、3年生は部活を引退し、入試や就職の準備などに入りますが、白みりん誕生200年を記念して、流山市在住の人気脚本家、青木健生氏の書き下ろしによる脚本で、流山市・野田市の演劇部の高校生たちが、白みりん(万上味醂)や醤油を題材に、2話オムニバスの演劇を8月に企画しています。食文化が花開いた江戸時代。しかし前半は上方が中心。「おいしいものは京・大阪」という長年の東国グルメの嘆きを振り払ったのは下総流山(千葉県流山市)の醸造技術でした。江戸時代中期からの醸造の技を元に、文化11(1814)年に「白みりん」が流山で作り出され、ことし200年目を迎えます。ユネスコ(国連教育科学文化機関)無形文化遺産に登録された和食について若い世代に見直していただこうという企画です。


若さあふれる舞台

   白みりんの開発は流山の醸造家、二代目堀切紋次郎と伝えられています。堀切家は醤油醸造で知られるキッコーマンの設立に参加。平成18年に分社化された流山キッコーマンでは現在も「マンジョウ本みりん」として製造が続いています。白みりん200周年記念高校演劇は、歴史を再現する固い舞台ではなく、等身大の高校生の青春をそのままを舞台化し、流山の白みりんを流山おおたかの森高が、野田の醤油を野田中央高が演じ、エンディングで両校がひとつになって盛り上げようという企画です。演劇は、8月30日(土曜)に流山市文化会館、翌8月31日(日曜)に野田市欅のホールで、キッコーマン株式会社のお力添えを得て入場無料で公演されます。6月23日(月曜)朝にはNHKラジオで流山のみりん200年の話題が全国放送されました。元流山市立博物館長の川根正文さんの著書「流山みりん物語」(崙書房)などの話題と並んで、みりん200年記念高校演劇が紹介されました。若さあふれる舞台に期待が寄せられています。


このページに関するお問い合わせ

ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ