ぐるっと流山 猪俣猛さんが小中学生を指導

ページ番号21373 更新日 平成26年5月27日

ジャズドラマーの猪俣猛さんが児童・生徒たちを指導

   「ボンゴ、もっと大きな音で元気にトントントトンと…」。5月24日(土曜)、西初石中学校の体育館に日本を代表するジャズドラマーの猪俣猛さんが訪れ、同中学校吹奏楽部と、お隣の西初石小学校音楽部の児童・生徒を指導されました。流山ジャズフェスティバルの一環として実行委員会が招へいしました。猪俣さんは、自らドラムを叩きながら子どもたちの演奏に加わり、「いまのところもう一度、もっと自信を持って大きな音を出しましょう」と呼び掛けます。


昨年行われた演奏のようす

   このワークショップは、第4回流山ジャズフェスティバルのオープニングとして、6月28日(土曜)14時から流山市文化会館ホールで行われる「猪俣猛ジャズオーケストラ」のコンサートに地元の小中学生を招いて一緒に演奏するために行われました。昨年は、流山北小学校と南部中学校の児童・生徒と一緒に100人を超える編成で「シング・シング・シング」を演奏し大好評を得ました。ことし、西初石小・中学校の子どもたちが選んだ曲は、「アメリカン・パトロール」。


ジャズドラマーの猪俣猛さんが児童・生徒たちを指導

   「アメリカン・パトロール」は、「ヤンキー・ドゥードゥル(アルプス一万尺)」、「ディキシー・ランド」、「コロンビア・大洋の宝」の3つのアメリカ民謡・歌曲が登場する行進曲で、フランク・W・ミーチャムが1885年に作曲しました。1891年にカール・フィッシャーによって吹奏楽向けにアレンジされ、グレン・ミラー楽団のジャズ・ナンバーとして有名です。子どもたちの演奏を聴いた猪俣さんは、「ちょっとラテン系のアレンジで明るくていいですね」と褒めながら、ビッグバンドと一緒に演奏するのを楽しみにしてくださいと優しく語りかけていました。


わずかな練習の間にどんどん上達していく子どもたち

   リズムを担当する児童や生徒たちが、猪俣さんの指導で、自信を持ってリズムを刻むと、金管楽器や木管楽器も安心して大きな音を出すようになり、わずかな練習の間に、演奏全体がどんどん上達してきます。猪俣さんの指導力もさることながら子どもたちの吸収力にも驚かされます。会場となった西初石中学校の吹奏楽部は、初石公民館まつりで演奏を披露したり、千葉県吹奏楽コンクールに出場するなど部活動が活発で、この日も高橋校長がずっと見守る中での練習です。


音楽はアコースティックこそ本物だと語りかける猪俣さん

   猪俣さんは、2000年に開催した音楽生活50周年を記念したコンサートで「世の中なんでもデジタルになって、子どもの心までデジタル化されてきてしまった。ぼくは、音楽はアコースティックこそ本物だと思っている。人間関係をうまく作れない現代っ子たちに、ドラムを通してハートの部分を伝えるのがぼくの今の仕事です。これからは全国の子どもたちに教えるために、スティックを手に日本中を旅するつもり」と語っています。流山のトランぺッター曽根麻央さん(21)が、猪俣さんに見出されたのは高校3年生のとき。その麻央さんは、5月20日~24日までフィラデルフィアで開催されたITG(国際トランペット協会)のカンファレンス2014の「ジャズ・インプロビゼーション コンペティション」で日本人として初めて優勝しました。第2の麻央さんが西初石小中学校から誕生するかもしれません。


猪俣猛ジャズオーケストラコンサート

   西初石小中学生がゲスト出演する「猪俣猛ジャズオーケストラコンサート」の出演者は、猪俣猛(Drums/Leader)、青木弘武(pf)、加藤真一(b)、鈴木孝二(as)、唐木洋介(ts)、右近茂(ts)、菊地武(bs)、仲兼一郎(tp)、羽毛田耕士(tp)、寺内茂(tp)、松木理三郎(tp)、内田日富(tb)、池田雅明(tb)、小林稔(tb)、渡辺亮(btb)と、プレーヤー全員が自らのバンドを持つ実力派のミュージシャンばかりです。全席指定で前売2,000円、当日2,500円、高校生以下500円(団体割引チケット10枚ご購入につき1枚プレゼント)。主催は流山文化のまちづくり実行委員会、共催は流山市生涯学習センター指定管理者アクティオ株式会社。流山市医師会や流山市歯科医師会、流山市薬剤師会、流山市民芸術劇場実行委員会、流山市観光協会、流山市商工会議所など多くの後援を得て開催します。お問い合わせは、流山市生涯学習センター04-7150-7474または流山市文化会館04-7158-3462へ。


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