ぐるっと流山 近藤勇忌に第10代から第13代のご子孫も

ページ番号20827 更新日 平成26年4月14日

近藤勇を偲ぶ

 4月13日(日曜)、流山6丁目の名刹・長流寺で「近藤勇忌」が行われ、多くの新選組ファンや歴史研究家らが局長・近藤勇を偲びました。新選組友の会(大出俊幸会長)と流山歴史文化研究会(渡辺義正会長)との共催で毎年4月の第2日曜に、流山商工会議所や流山市観光協会、流山市ふるさと産品協会などの協力を得て開催しているもので今年11回目。高橋一仁ご住職の読経で参加者が次々と焼香を行いました。


子孫の方も参列

 今年は、近藤勇新選組局長のご子孫で第10代・宮川豊治さん(89)、第11代・清蔵さん(75)、第12代・清志さん(38)、第13代・大志さん(5)、そして、お母さんの真由美さんに抱っこされた真愛ちゃんらご家族が参加してくださいました。宮川清蔵さんは、「流山は勇と歳三との別離の地、映画で観た“近藤さん!”と土方が近藤の背中に叫ぶシーンを思い出します。こうして勇忌を11回も続けてくださっている皆さんに子孫として感謝します」と語られました。


紙芝居

 長流寺での法要を終えると、会場を流山8丁目の赤城福祉会館に移して記念講演会が行われました。今回は、作家の結喜しはや氏をお招きして「近藤勇と幕末の京都」と題した講演会。講演に先立ち、近藤勇局長が残した「絶命の辞」の一節を宗風流・郡誠風師範が吟詠。さらに紙芝居「新選組が来た!」が上演されました。この紙芝居は、郷土史研究家の青木更吉さん原作、岡村純好さんが絵を描き、新選組友の会・大出俊幸会長が監修したもので、博物館友の会の奥田富子さんが上演しました。


記念講演会

 発起人の新選組友の会・大出俊幸会長は、「歴史読本」などで根強い読者を持つ新人物往来社で新選組関係の図書を150冊以上も世に出した元社長。歴史は検証され、本になることによって読まれ、あまり知られていなかった隊士の慰霊碑などが各地に建てられる。事実をそのまま後世に残し、史実が人を感動させるとおっしゃっています。そのひとつとして、隊士ゆかりの地で土方歳三忌や沖田総司忌などを地道に続けていらっしゃいます。


作家の結喜しはや氏

 作家の結喜しはや氏の講演「近藤勇と幕末の京都」では、近藤勇のいた幕末の京都の暮らしや風物詩などを紹介しつつ、勇の妻・おツネさんにも触れ、近藤の死後のエピソードから「近世名婦百人撰」に掲載された大田垣蓮月や澤子などの女性の話題へと講演内容はあちらこちらに飛びます。結喜氏は、歴史はひとつの具象や一人の人物を追っていると様々なことにつながり、入り組んでいることが醍醐味。歴史を語る講演もあれこれ“脱線”するのを楽しんでほしいと呼び掛けました。会場には、井崎市長や日野市の佐藤彦五郎新選組資料館・佐藤福子館長らの姿も見られました。


真剣に聞き入る

 講師の結喜しはや氏は、京都府京都市生まれ。神戸学院女子短期大卒。「新選組友の会」会員。著書に「新選組一番隊 沖田総司」や「写真で見るみんなが好きな京都今昔物語」などがあり、「京都は寒いので、勇忌に参加するために流鉄に乗って車窓からの桜のお花見が毎年楽しみ」と自己紹介。戊辰戦争に際し大田垣蓮月が詠んだ「うつ人もうたるる人も心せよ 同じ御国の御民ならずや」や「あだみかた勝つも負くるも哀なり 同じ御国の人と思へば」を紹介し、歌にまつわる伝説なども解説し、動乱の時代の女性の視点から興味深い講演を展開されました。


4月29日に講演会を生涯学習センターで開催

 今回の近藤勇忌に協力された流山市立博物館友の会(辻野吉勝会長)は、「子孫が語る勝海舟」という講演会を4月29日(祝)15時から流山市生涯学習センターで開催します。講師は勝海舟の玄孫(やしゃご)にあたられる高山みな子氏。鎌倉市生まれ、慶應義塾大卒。現在、鎌倉市材木座で、ガラス彫刻作品並びに工芸作品の製作・販売を行う「鎌倉谷戸の工房」を主宰。傍ら、フリーランスライターとして海舟や海舟ゆかりの地、人物などについての著述、講演を行っています。参加費無料、申込不要。お問い合わせは博物館友の会辻野吉勝会長080-5089-7765。
 


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