有限会社葛飾ネジ製作所

本社:流山市大字西平井902

令和7年度に「多様な人材が活躍できる職場づくり補助金」を活用した有限会社葛飾ネジ製作所の代表取締役 稲葉 勉 社長にお話を伺いました
会社の概要についてお聞かせください。
弊社は建築・建具金物用ネジなどを製造する会社で、今期で創業から70年になります。
最初はおもちゃ関係の小さいリベットや小ネジ等の製造業として創業して、そこから少しずつ大きくなってまいりました。
その後、おもちゃ製造業の海外輸入が拡大したことから事業を転換し、今は車両や建材金物用ネジなど高付加価値の物づくりをしています。
「多様な人材が活躍できる職場づくり補助金」の活用経緯についてお聞かせください。
弊社は70年やってきて、幸い今まで採用した人は定着してくれていますが、技術職は一人前になるまで3年ほどかかるので、指導が定着する前やひとり立ちする前に辞めてしまうと困るなとも思っています。
人材の定着のためには、やはり従業員にとって働きやすい会社であることは大切だと考えています。ですから、休みの取り方など、働きやすい環境というものは、常に課題として捉えるようにしています。
また、弊社の現場では作業に油を使用するため、環境が良いとは言い難い部分があります。そのため、それ以外のところでゆっくりしてもらいたいとの思いから、これまでは男女別の更衣室や冷暖房、湯沸かし器等の設置などにより環境を整えることで、従業員の福利厚生の充実に努めてきました。環境を改善してきた結果が、今の従業員の定着につながっていると感じています。
弊社では、製造したネジの検品作業を女性シニアの従業員2名が担当していますが、検品作業には1箱約20キログラムの大量のネジを運ぶ作業を伴い、従業員の身体的負担となっていました。少人数で事業運営しており、従業員が一人欠けることは事業継続に大きな支障が生じることから、スタッフが継続して働き続けられるようにすることと、新たな従業員を迎え入れるためにも、更なる職場環境の改善が課題と認識していました。
そんな折に、千葉県産業振興センターの方から流山市の補助金を紹介いただき、力のない女性やシニアでも安心して働ける職場環境づくりのために、重量物を持ち上げるクレーンを設置することを決断いたしました。また、やはり流山市内にある会社として、市の制度を活用しながら市と地域で密接にやっていけたらという思いも補助金を活用させていただくきっかけの一つとなりました。
補助金活用後の人材確保の状況をお聞かせください。
今回このクレーンを設置したことで、従業員からは「重い作業をやらなくて済むようになり、かなり負担が軽減された」と喜びの声を聞くことができました。
また、弊社のように重量物作業を伴う場合には、求人の際に重量物作業があることを記載する必要があります。そのため、求職者から敬遠されることもあり採用の幅も狭まってしまうという状況でした。しかし、クレーンを設置したことで重量物作業がなくなり、採用の幅も広がりましたので、その点は良かったなと思っています。
今後の採用活動については、クレーンを設置したことによって身体的負担が大分軽減されたので、従業員とも相談しつつ、将来的な採用計画を考えていく予定です。
今後の展望や抱負についてお聞かせください。
弊社でも高齢化が進んでおり、今後少しずつ人の入れ替えは必要となります。
企業は人と言いますが、やはり人次第で変わっていきますので、もちろん良い人に入ってきていただきたいと考えています。
そんな中、AIの流行により、3~5年ほどでAIに取って替わられる仕事があると言われている今、今後はAIが取って替われない、手に職を持った技術者たちが脚光を浴びるのではないかと淡い期待を持っていて、そういった部分も製造業の強みとして打ち出していければと考えています。
今後も従業員にとって働きやすい企業であることを考え続け、新しく採用していく人たちと今いる人たちとで一緒になって発展していけることを、会社として求めていきたいです。
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