株式会社川和
本社:流山市西初石3-9-10
令和6年度に「多様な人材が活躍できる職場づくり補助金」を活用した株式会社川和の代表取締役川和利行社長にお話を伺いました
会社の概要についてお聞かせください。

弊社は主に食品の容器包装資材を取扱う卸売業です。
私の祖父が昭和24年に流山で創業し、おかげさまで今年創業76年目を迎えることができ、私が三代目の社長を務めております。
西初石に本社があり、柏市内に基幹営業所をおき、そのほかには関東と関西、沖縄に営業所を有しています。
総従業員数は200名で、物流センターを併設する流山の本社内には、正社員15名、パートアルバイト43名が勤務しています。
「多様な人材が活躍できる職場づくり補助金」の活用経緯についてお聞かせください。

本社に併設する物流センターでは、主にパート従業員の活躍が欠かせません。
流山市は人口が増え続けていますが、新たに転入される方は共働きで、既に働いていらっしゃる方が多いようで、地元流山にお住いの方だけで従業員を確保していくのは、大変難しい状況にあります。
また、昨今の労働力不足の深刻化もあり、従業員募集をしても近年は応募が極端に少ない状況が続いていました。そうしたことから、給与待遇や安全対策の他に「職場として働いてくれる人に選ばれるためにどうするか。」を意識するようになりました。
弊社の戦力となっているパート従業員のほとんどが女性であることから、女性従業員からの意見を聞きながら就労環境の見直しをすることにしました。
これまでは倉庫の奥まった場所にカーテンみたいなもので仕切ったスペースを更衣室代わりとして使っていたのですが、快適性と安心さの面で十分とは言えない状況でした。採用面接の際に更衣室や休憩室の状況を気にされる応募者も複数いたこともあり、女性スタッフが快適に利用できる女性専用の更衣室を整備することとし、ちょうどタイミングよく市の補助制度が創設されたとのことで活用させていただきました。
補助金活用後の人材確保の状況をお聞かせください。
補助金を活用して女性専用更衣室の整備が終わったので、すぐにWEBの求人サイトへ更衣室の写真を掲載しました。
更衣室の整備が応募増につながったという確証はありませんが、今年4月に掲載した後、採用面接時に職場の状況と併せて更衣室も見学してもらうようにし、「キレイ」、「涼しくて快適」と好評です。実際に複数名の採用に至っています。その後8月にも同様に更衣室の写真を掲載した求人情報を発信して、流山市の物流センターだけで5名を採用することができました。例年、夏は採用が苦戦する時期ですが、これだけ採用できたのは大変な成果です。
また、毎年夏場に実施している従業員との面談の際には、「今年の夏は例年よりも暑さが厳しいが、更衣室が休憩時間の憩いの場所になっていて、行くのが楽しみです。」といった声を多くの女性スタッフから聞くことができ、人材定着という観点からも効果があったと感じています。
今後の展望や豊富についてお聞かせください。
人材不足の波は避けられません。ハンディターミナルを使ってのデジタルピッキングの仕組みを取り入れるなど、労力の軽減と作業効率を高めることの両立も進めていきます。そのほか、人材定着の取組みとして、待遇改善と職場改善も欠かすことなく、常に進めていくことが重要と考えています。
そのためにも働いてくれるスタッフたちのニーズに合ったものを提供して、生き生きと働いてもらうことで、いつまでも働く場所として「株式会社川和」を選んでもらえるのではないかと考えています。そしてスタッフが生き生きと活躍してくれることで、クリエイティブな考えが生まれ、お客様にとって喜ばれる付加価値のある商品やサービスが生まれ、「やっぱり川和がいいよね!」って選択してもらえる状態を維持していきたいと思います。
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