ぐるっと流山 第11回森の学校

ページ番号6748 更新日 平成22年6月1日

森の学校で流山の自然を学ぶ みんなに伝えたい流山の豊かな里山

森の学校の様子の写真

 第11回森の学校「オオタカのすむ市野谷の森」が5月29日、森の図書館で開催されました。今回は、講師にNPOさとやま・恵良好敏さんを迎えて~みんなに伝えたい流山の豊かな里山~と題し講演会が行われました。市内はもとより、川崎、松戸、印西、柏、船橋などから48人の方が参加し熱心に耳を傾けられました。


講演する恵良さんの写真

 講師の恵良好敏さんは、平成17年愛知県で行われた「愛、地球博」で「オオタカの森をまもる~持続可能な環境型のまちづくり」が、第1回アースディ環境出版大賞を受賞。また、人と自然のふれあいをテーマにした里山の保全や、生物の触れ合いと学習の場の提供などの活動が評価され、平成18年度「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰の保全活動部門で表彰されました。


流山の自然を紹介している写真

 この日の講演では、まず「流山の自然について」、東京から30キロメートル圏内にある流山の自然環境の今と今後を、パワーポイントを使い分かりやすく説明されました。流山市は西に江戸川、北に利根運河、東に大堀川、南に坂川が流れ、四方は川に囲まれ、市の中央に緑の核となる市野谷の森と運動公園、北は利根運河の緑地、西は新川耕地の農地と斜面林、南に前ケ崎の農地と斜面林、東に初石、青田、駒木の平地林があり、水と緑のネットワークを形成していますと話されました。


来場された皆さんの写真

 さらに、「地層・地形について」や「流山の植生について」、そして「流山の自然の歴史について」は、縄文海進と言われた6千年位前には、海の幸・山の幸に恵まれたこの地を縄文人が生活の場として選んだようです。縄文海進後は、谷津田と言われる水田が開かれ、森の栄養をたっぷり含んだ水でお米が育てられ人のエネルギーの基を提供しました。江戸時代には、森の一部が江戸幕府の馬を放牧する小金牧となっていた跡をうかがわせる野馬土手の遺跡が見られます。石器時代の遺物や縄文時代の住居跡、関東最古の3世紀末から4世紀頃の遺跡から墨書土器が発掘されていますと詳しくお話しいただきました。


講演する恵良さんの写真

 これからの課題や取り組みとして、「流山の緑の将来について」、「利根運河とその周辺地区への国の取り組み」、「市野谷の森の保全」、「新川耕地の有効活用計画」などについても触れられました。質疑応答では、「運河でよく見かけるカワセミについて」や「市野谷の森で見かけたツリフネソウについて」、「市野谷で野うさぎを見かけたが、他にどんな動物がいますか?」など具体的な質問が多く、恵良さんも1つひとつ丁寧に答えてくださいました。


ギャラリーでの写真展の写真

 講演の前後には、森の図書館ギャラリーに展示してある恵良さんの撮影した「流山の自然」を多くの方が熱心にご覧になり、また、図書「オオタカの森をまもる」「市野谷の森」「利根運河の花ごよみ」などを手に取られ借りていかれました。東深井からご夫婦でいらした江原さんは、「人と自然の共生は大切ですね」、柏市からいらした方は、「流山の自然が良く分りました。また流山に自然を楽しみに来たいと思います」と感想を語ってくださいました。


関連書籍も展示の写真

 森の図書館では、7月24日(土曜日)午後1時30分から3時に、朗読会「平和への願い~子どもたちから見た戦争と平和~」を行います。出演は流山市立北部中学校の生徒と朗読グループ「こもれび」のみなさん。定員は100人で、申し込みは不要です。次回の「森の学校」は、9月26日(日曜日)午後1時30分から3時30分の予定で、講演会~利根運河通水120周年記念~「お雇いオランダ人工師 デ・レイケとムルデルと利根運河」を開催します。講師は新保國弘さん。申し込み不要で費用は資料代100円を予定しています。問い合わせは、森の図書館(電話:04-7152-3200)まで。


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