ぐるっと流山 おおたかの森探検ツアー

ページ番号6738 更新日 平成22年5月6日

新緑のおおたかの森を散策  野鳥や草花など、自然を満喫

市野谷の森を探検

 5月4日のグリーンフェスティバル・メインイベントデイに、NPO法人「NPOさとやま」(樫聡理事長)の主催で「おおたかの森探検ツアー」が行われました。「関東・水と緑のネットワーク拠点百選」に選ばれ、「おおたかの森」のネーミングの由来ともなっている市野谷の森を、NPOさとやまの会員が案内しながら探検するというもの。2回に分けて行われ、1回目の午後0時30分スタートの回には予定人数を大きく上回る40人以上の方々が参加しました。


熱環境調査の温度計が設置されています

 1か所しかないという入口から自然のまま残る森に入ると、まず驚いたのはその涼しさ。この日は都心でも25度を超える夏日となり、グリーンフェスティバルの会場内もじっとしていても汗ばむ陽気でしたが、森の中はひんやりとした空気が流れていました。森の中には、江戸川大学が進める熱環境調査用の温度計がいくつも設置されていますが、昨年の夏の暑い日に確認したところ、流山おおたかの森駅前広場が40℃の時に、この森の中では30度と10度も低かったそうです。


上空を覆う木々

 コナラやクヌギ、イヌシデなどの落葉広葉樹が林立する森の中を、参加者たちはNPOさとやまの恵良好敏理事の説明を聞きながら、野鳥や草花、昆虫などを観察し自然を満喫。キランソウの仲間のジュウニヒトエが薄紫の花をつけていて、カメラを持った参加者が熱心にシャッターを切っていました。またこの日は時折、ウグイスの鳴き声が聞こえましたが、恵良さんは「皆さん、今度ご自分で森に入られる時は、鳥の鳴き声や樹木、草花などの種類と見分ける特徴を勉強されてくるといいですよ」と、森の散策の楽しみ方を教えてくださいました。


恵良さんの説明を聞く参加者

 30分ほど森の中を散策し出口に近くなった所で、この森で最も大きいという白樫の木を観察しました。太さは大人が3人で手を回してやっと届くとのこと。樹齢100年以上は経っているそうです。実は、この木は計画されている道路の真ん中に立っているため、本来伐採される予定だったそうですが、森のシンボル的な木でもあるので関係者の理解で残されることになったとのこと。森を出てからは、近くの遺跡発掘現場や国に絶滅危惧種に指定されているセイタカシギの生息が確認された市野谷調整池を見学しました。


ジュウニヒトエ

 昨年9月に都内から西初石に引っ越されてきた皆川大輔さん・まゆ美さんご夫妻は、近くに住んでいても市野谷の森に入られたのは初めてとのこと。「駅名の由来にもなっていると聞き、グリーンフェスティバルのパンフレットを見て参加しました。涼しくて気持ちよかったです。オオタカが見られるのかと思いましたが、そんなに簡単には見られませんよね」と笑っていらっしゃいました。引っ越されて来ての感想は、「都内に比べると最初は不便かなと思いましたが、そんなことにはすぐに慣れて、今は少し駅から離れるとたくさん自然が残っていることに満足しています」と語ってくださいました。


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