ぐるっと流山 ホタルの幼虫を放流

ページ番号6735 更新日 平成22年5月6日

ホタルの舞う環境へ  幼虫1,000匹を放流

ホタルの幼虫1000匹を放流

  ゴールデンウィークの最終日となった5月5日のこどもの日に、新川耕地の水田でヘイケボタルの幼虫の放流会が行われました。NPO法人のNPOホタル野(前川利夫理事長)が主催したもので、平成16年から毎年行われ今回で7回目を迎えました。この日は、お子さんを連れたご家族など約170人が参加し、ホタルの幼虫約1,000匹を放流しました。


コップに入れられた幼虫

 放流したホタルの幼虫は、昨年7月に同じ水田で飛んでいたホタルの子どもたちです。NPOホタル野では、ただホタルの幼虫を放流するのではなく、ホタルの幼虫を皆さんで育てていただき、よりホタルに親しんでいただこうと里親を募集しました。昨年は50組の方々に里親になっていただき、この日の放流には、里親の皆さんが大切に育てた幼虫もたくさん放流されました。


表彰を受けた木山さん

 各里親には、20匹の幼虫が昨年秋に引き渡されたそうですが、そのうち7組は20匹全ての幼虫を育てることができたとのことで、放流を前に表彰式が行われ前川理事長から一人ひとりに感謝状が手渡されました。表彰を受けた流山小5年の木山日香理さんは、「うれしいです。ホタルの幼虫を育てるのには、あまり気を使わず程よいエサと水も頻繁には変えなかったのが良かったのかな」と笑顔で語ってくださいました。


ホタルの生態などを解説

 同NPOから、ホタルはどのように成長するか、ヘイケボタルとゲンジボタルの違いなどについてフリップを使って分かりやすく説明があり、いよいよ放流となりました。約500平方メートルある田んぼを参加者たちが囲むように並んで、合図とともにコップやプラケースに入ったホタルの幼虫を一斉に放流しました。里親となって自分で育てた幼虫を放流した子どもたちは、幼虫がちゃんと田んぼの中で動いているか確認しながら、「元気でね。夏に飛ぶのを見に来るね」とうれしそうにいつまでも見つめていました。


一斉に放流

 里親になって幼虫を育てた流山北小6年の高橋冴君は、「里親になったのは2回目で15匹育てられました。育てた幼虫には無事成虫になって卵を産んでもらい、またその子どもたちがこの田んぼで大きく育ってくれたらうれしい」と話し、夏の観察会も楽しみとのことでした。放流されたホタルの幼虫は、7月中旬から8月中旬にかけて成虫となって闇夜にきれいな光を放ちながら飛び回ります。多い時には100匹以上のホタルが乱舞するのが見られるそうで、NPOホタル野では、今年もホタルの観賞会を7月下旬に計画しているそうです。


イチョウウキゴケ

 NPOホタルのが農家から借りて無農薬で米作りをしている「ホタル野田んぼ」では、環境省から絶滅危惧1.類に指定されているイチョウウキゴケが3年前から生息しており、この日、前川理事長がコップに入れてきて見せてくださいました。その名のとおり開いた葉がイチョウの形に似ています。前川理事長は、「ホタルもイチョウウキゴケも農薬使用で死んでしまいます。これからも無農薬での米作りやホタルの放流を続け、子どもたちに間近でたくさんの生物に触れて欲しい」と語ってくださいました。この日の様子は、当日のJCNコアラ葛飾のデイリーニュースで紹介されました。お見逃しの方もパソコンからBBコアラのコーナーで見ることができます。


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