ぐるっと流山 おもいでおいしい! トペラトト 子育てコンサート

ページ番号29518 更新日 平成28年3月22日

ママさんブラスがおおたか静流さんらと共演

演奏するママさんブラスの写真

 平成28年3月19日(土曜)、流山市文化会館で「おもいでおいしい! トペラトト」と題した子育てコンサートが開催され、乳幼児を連れた800人を超えるご家族が生演奏を楽しみました。子育てコンサートは、子どもが泣いても歌っても踊ってもお互い気にしない約束のコンサートで、今回で23回目を迎えました。開演前には、木管楽器や金管楽器などのパート別に5~6人ずつステージに登場しアニメ番組のテーマソングなどを演奏して、小さな子が会場に慣れていただく雰囲気づくりをしていきます。


トークをするおおたか静流さんの写真

 オープニングは、ママさんブラスバンド「あっぷる隊゜」(あっぷるぱい)の皆さんによる演奏です。歌あり、踊りありのステージにつられて客席の小さなお子さんも一緒に踊り出します。平成19年7月に結成された吹奏楽団で、当初は、マットに乳児を寝かせて練習するお母さん、赤ちゃんを背負ったまま演奏するお母さん、練習するお母さんたちの回りを走り回る幼児たちの姿も見受けられ、乳幼児期から生演奏を聴きながら育つ子どもたちがいっぱいの練習会場は、とっても賑やかで、ほのぼの。発足当時5~6人だったというメンバーも現在は40人を超える大所帯です。


龍の衣装で演奏する写真

 流山を中心に演奏活動を続けているママさんブラスバンド「あっぷる隊゜」。「隊」に丸をつけて「あっぷるぱい」というバンド名は、練習会場である流山市生涯学習センターの最寄り駅がTX流山セントラルパーク駅のため、セントラルパークと言えばニューヨーク、ニューヨークと言えばビッグアップル、アップルならアップルパイと連想ゲームのように名前が決まりました。「流山もニューヨークもイニシャルはNYで一緒ですから」と笑顔で説明してくださるメンバーのユニフォームは、りんごをイメージした真っ赤なシャツに葉っぱのようなグリーンのバンダナ。おおたか静流さんは、「あっぷる隊゜」との共演では必ず「りんごメドレー」を歌ってくださいます。


ステージ上で踊っている写真

 ステージにおおたか静流さんとAsu(ああす)さんが登場すると大きな拍手と歓声が沸き上がります。おおたか静流さんは、子どもたちに人気のNHK‐Eテレ「にほんごであそぼ」にご出演され12年目を迎えます。2年前の子育てコンサートを最前列の席で観ていらしたというAsu(ああす)さんは、映画やアニメ、TVドラマなど多ジャンルの楽曲も数多く手がけています。この日はピアノやパーカッション、ヴォーカル、そして軽妙なトークで舞台を盛り上げました。おおたか静流さんとAsuさんによる「アメイジンググレイス」は、英語の歌詞と日本語訳された歌詞で歌われ、日頃、育児で忙しい保護者の方々もゆったりとした雰囲気で聴き入っていました。


子どもたちがステージ上で踊っている写真

 おおたか静流さんと、Asu(ああす)さん、そして、あっぷる隊°の皆さんが揃うと「でんでらりゅうば」「すっぽんぽん」「ぴっとんへべへべ」などNHKでお馴染みの子どもたちの曲が次々と披露されます。あっぷる隊゜の皆さんも楽器を置いて、ステージ前列で踊ったり、パフォーマンスをされたりと大忙し。今回のコンサートのネーミングにもなっている「トラペトトのおどり」では、踊りの練習から始まりました。ステージにはあっぷる隊゜の皆さんによる手づくりの「トラペトト」も登場し、小さなお子さんも大喜びでした。


おばけのトペラトトが出てきた写真

 「トラペトト」とは学校オバケの名前で、子どもが少なくなった新潟県の鉢という集落にある真田小学校が廃校になり、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」でアーティスト田島征三さんによって「空間絵本」として再生されたのですが、ここに長年棲んでいたオバケのことです。「トペラトト」は、食いしん坊で「思い出」が大好物。学校が賑やかだったころは子どもたちの思い出を、美術館になった今は、訪れる人の思い出をこっそり食べているというお話です。この日のコンサートでのたくさんの思い出も会場のどこかにいた「トペラトト」のお腹に入ったのかもしれませんね。


演奏を楽しむ観客の写真

 子育てコンサートは、「育児中も親子で生の音楽を楽しみたい」という声に応えて始まったものです。友人のSNSでコンサートを知り川口市からいらした長内理代さんは4歳の隆之介くんと初めて「子育てコンサート」を体験。「NHK‐Eテレ“にほんごであそぼ”を見て、親子できょうの日を楽しみにしてきました。子どもがはしゃいでも周囲を気にしないで音楽を楽しめるのが嬉しい。こんな企画があるまちが羨ましい」と感想を語ってくださいました。おおたか静流さんは、8年前から隔年であっぷる隊゜の皆さんと共演してくださっていて今年で4回目のステージです。


おおたか静流さんが歌っている写真

 8年前に初めておおたか静流さんと一緒に舞台に立ったときには、幼稚園児で、踊りが担当だった細井敬汰くんと倖汰くんの双子のご兄弟も、コンサートの前日に流山市立江戸川台小学校を卒業しました。小学校では吹奏楽部に所属し今回はフルートとサックスでお母さんのフルート奏者・細井朋子さんと一緒の舞台に立ちました。「中学生になったら吹奏楽部に入って、流山ジャズフェスティバルで猪俣猛さんのビッグバンドコンサートに出演したい」と夢は広がります。


フィナーレでステージ上に集合している写真

 また、発足当時からのメンバー、平田志保さんは、柏市立十余二小学校5年生の未空さんと一緒にトランペットで参加。同3年生の妹・波奈さんは発足当時ベビーカーに乗っていて、三女の衣央さんはお母さんのお腹の中にいたと振り返ります。夢は親子4人共演。平田志保さんは「おおたか静流さんは、初めてお会いしたときは“妖精”と伺っていましたので、どう接すればよいのか戸惑いがありましたが、お客様を楽しませるという点ではブレないので、私も龍やオバケの被り物をしたり、踊ったりしました」と笑顔で語ります。今回のステージでも妊娠中のメンバーがいらっしゃいましたが、こうして新しい生命を育みながら将来は大家族のようなブラスバンドになれたらと語ってくださいました。


このページに関するお問い合わせ

ぐるっと流山に関するお問い合わせは、担当課のページからお問い合わせください。
担当課のページ