ぐるっと流山 姉妹都市交流事業 石川県能登町で自然体験学習ツアー

ページ番号26942 更新日 平成27年8月13日

大自然の中、人とのつながりを学んだ4日間

少し緊張気味だった出発式の写真

 平成27年7月28日(火曜)から31日(金曜)まで、姉妹都市の石川県能登町で自然と触れ合う自然体験学習ツアーが行われました。参加したのは市内の小学5・6年生40人。抽選で選ばれたため知っている友達がほとんどいないこともあり、出発式ではみんな少し緊張気味。口数も少なく、静かに話を聞いていました。


初日のレクリエーションの写真

 初日の日程は、移動が中心です。生涯学習センターから羽田空港まではバス移動、のと里山空港まで飛行機に乗った後は、能登少年自然の家までバス移動でした。移動時間が長かったけど、「席が隣になった人と友達になったよ」と嬉しそうに話す子どももいました。少年自然の家で能登の小学生と合流して、30日まで一緒に活動します。森ではヒグラシが鳴き、目の前に海が広がる自然に感動しながら、元気に夕食を食べ、宿泊部屋ごとのオリエンテーションの時には、能登の子どもも含めてみんなすっかり仲良くなっていました。


大型カヌーで沖に漕ぎ出す写真

 2日目からはいよいよ本格的に自然体験学習のスタートです。この日のプログラムは大型カヌーと、海上保安署の見学です。
 午前中の大型カヌー体験では、班ごとにカヌーに乗り込み沖へと漕ぎ出します。10人ほど乗れるカヌーでは、何よりチームワークが大切。能登町の職員が務める船頭の指示に従い、全員で右に左にパドルで海を漕ぎます。始めから息がぴったりでぐんぐん進む班もあれば、海を見ながらゆっくりと進む班もあり、それぞれがカヌーを楽しんでいました。
 


息を合わせてパドルを漕いでいる写真

 離れたところの砂浜に上陸し、少し遊んでからまた元の地点まで戻ります。先ほど上手く進めなかった反省を活かし、タイミングを合わせて見違える位に早く進む班もありました。これには能登町の職員たちも驚いて、「ほかの学校のお手本になるくらい上手に漕いでいました」と褒めてくれました。森永彩斗君(流山北小5年)は「行きは遅かったけど、帰りは早かった。みんなが声を出したからたくさん漕げた」と話してくれました。


おぎかぜの前で救命胴衣を着る写真

 午後は能登海上保安署で、巡視艇「おぎかぜ」の乗船やロープの結索訓練、海難事故防止講座をうけました。「おぎかぜ」に乗船した際は、レーダーや通信機器類にみんな興味津々。さらに、生活スペースでソファーの背もたれを起こして2段ベッドに早変わりする様を見た高野敬太君(鰭ケ崎小5年)は「びっくりした。テーブルも広げると大きくなった」と、限られたスペースを有効活用する船に驚いていました。


もやい結びを練習する写真

 ロープの結索訓練では、船に乗る際に必須となる結び方を教えてもらいました。簡単な結び方から難しい結び方まで何回も練習しました。「結べるまでの時間を競争しよう」「見ないで結べるかな」と、楽しみながら覚えました。
 海難事故防止講座では、翌日に海水浴が予定されていることもあり、誰もが真剣に講座を聞きました。主に離岸流の危険性について学び、楽しく遊ぶためには、安全であることが前提だということを再確認しました。
 


プラネタリウムの施設での写真

 この日の最後のプログラムは、プラネタリウム鑑賞でした。目の前に広がる星を見ながら、星座の解説を聞きます。黄道12星座の話になると、子どもたちの中から「知ってる」という声が上がります。ギリシャ神話の登場人物や物語を知っていることに、解説をしてくれた施設職員の方も驚いていました。
 プラネタリウムの鑑賞が終わった後に、巨大な天体望遠鏡で月を観る時間がありましたが、雲が出てきてしまい、なかなかはっきりと観ることができませんでした。それでも雲の切れ間に見ることができた子は「すごい、初めてクレーターを見た」「ゴツゴツしてる」と感動していました。
 


スイカ割りの準備している写真

 3日目のプログラムは海水浴とスノーケリングで、1日海での活動でした。少し天気が心配されましたが、途中から日が出てきて無事に海に入ることができました。
 海水浴では能登町の職員からかき氷がふるまわれたり、スイカ割りを行ったりと大盛り上がり。海の少し深いところまで行った勝平凛空(りく)君(流山北小5年)は「ブイのあたりで魚がおなかに集まってきた。そのまま浅いところまでついてきた」と喜んでいました。金子勇斗君(東深井小5年)は「能登の友達とも一緒に遊んだよ」と教えてくれました。
 


スノーケリングで海に入っていく写真

 スノーケリングでは初めて着るウエットスーツに戸惑いながらも、動きに慣れるとどんどん沖の方まで出ていきます。ゴーグルで海の中を見ながら、いろいろな生き物を見つけました。「フグの赤ちゃんとか色々な種類の魚が見られて、ハマっちゃった!」と嬉しそうに話してくれたのは石川沙英子さん(南流山小6年)。海ぶどうを見つけて食べた人もいて、中野帆乃香さん(向小金小5年)は「プチプチとした食感で、海の味がした」とリポートしてくれました。


キャンプファイヤーで火を囲んでいる写真

 この日の夜に行われたキャンプファイヤーで、能登の子どもたちとお別れです。はじめに「火は、自分自身は燃え尽きていきながら、暖かさや明るさを周りに配ります」と説明があり、火の子が中央の火床に点火しました。そんな火に照らされながら、少し暗がりの中で行うレクリエーションでは、友達と手をつないだり、走りまわったりと、明るいときとは違った雰囲気の中で楽しみ、友達との距離もぐっと縮まりました。


見送りの列に並んでいる写真

 キャンプファイヤーが終わると、能登の子ども達とはお別れです。流山の子どもたちでアーチを作って、見送りました。たった3日間しか一緒にいなかったけど、自然の中で一緒に活動してきた友達です。別れを惜しみながら、「楽しかったよ」「また会おう」と言いながらお別れをしました。姿が見えなくなるまで手を振った後は、悲しくて泣いてしまう子がいるほど、一緒にいた時間はかけがえのないものになりました。


退所式でお礼を述べている写真

 最終日である4日目は初日と同じく、移動が中心です。バスの中でも、飛行機の中でも能登の思い出話でもちきりでした。
 生涯学習センターに到着した子どもたちは、少し緊張気味だった出発式の時とは違い、晴れやかな表情でした。少し日焼けをしたその顔つきは、帰りを待っていた人が「一回り大きくなったな」と感じるものでした。
 


到着式でツアーの感想を言う写真

 到着式の感想で、高山秀君(流山北小6年)が「自然の中で、能登のことをいろいろと学ぶことができました」と話してくれたように、いつもと違った環境で過ごした、この自然体験学習ツアー。「友達を大切にすることを知り、これからも忘れないようにしたい」という田野辺琴夢(ことみ)さん(流山小6年)の言葉は、このツアーで子どもたちが大きく成長したことを教えてくれました。


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