ぐるっと流山 公民館で小学生の通学合宿「めだかの学校」体験

ページ番号35285 更新日 平成29年8月23日

スーパーで食材を買う参加小学生の画像

 10月11日(月)・12日(火)・13日(水)の2泊3日、中央公民館(文化会館内)3階で、初の通学合宿「ながれやま子ども宿"めだかの学校"」が行われ、20人の小学生が公民館で共同生活を送りながら通学する体験学習を楽しみました。台風22号で公民館に自主避難されたお一人暮らしのお年寄りがいらしたことなども記憶に新しいところですが、公民館など緊急避難所はいざというときには宿泊で共同生活をおくる場でもあることから、保護者の皆さんからも「よい機会」と好意的に受け入れられたようです。
 食材を買って、食事を作って、食べ、入浴して、布団に寝て…普段何気なくしている生活が、実は、保護者にしてもらう日常に流され、小学生自身はほとんど無意識な受け身の毎日。生きる力を育む教育の必要性が叫ばれている中、公民館では、3日間ですが非日常の中で少しでも子どもたちに自信を持っていただき、たくましくなってもらえればと期待しています。


夕食の調理をする参加小学生の画像

 この学校を運営するのは、公民館を拠点にした活動をしていらっしゃる方々で組織した「めだかの学校実行委員会(橋本勝美実行委員長)」。市内にある江戸川学園総合福祉専門学校で児童福祉を学ぶ学生の皆さんも参加。内容は中央公民館(文化会館)に泊り、自分たちで食料を買い、作るなど、家にいたら親に頼っている部分を子どもたちが自分たちで考え生活する体験。夜は近所の家で「もらい湯」体験。協力してくださる家に公民館で事前にお願いしておき、決められた家に地図を見ながらお邪魔して入浴させていただくものです。一昔前のご近所付き合いならごく普通の光景でしたが、子どもたちはもちろん、ボランティアで付添ってくださった学生も初めての体験。知らない家を訪ね、玄関で初対面の大人にあいさつをして、ホテルでも親戚でもない家にあがって入浴する。3人1組で行くため、友達が入浴している間は知らない大人や家族と世間話をするという設定です。「風呂上りに飲み物をいただいたり親切にしていただいた」と感動する子ども。「ちゃんと靴をそろえて"お邪魔します"とあがって"お世話になります"とあいさつをいただき驚きました」ともらい湯の協力をしてくださったご家族。


楽しく夕食を食べる参加者の画像

 ネーミングのめだかの学校とは、童謡「すずめの学校」が"むちをふりふり"と恐いのに対して、「めだかの学校」は"だれが生徒か先生か"と、「教えられえる側」と「教える側」が常に入れ替われる"相互学習"であり、社会教育の原点を示すということから命名されました。初めての試みですが、橋本実行委員長は「本来は1週間くらい続けたかったのですが、ボランティアが1週間分確保できないなど状況が難しかった。今年より来年、来年より再来年と前向きに考えていきたい」と語ってくださいました。子どもたちは、テレビもゲームも漫画本もないところでの共同生活でしたが、学校から帰って宿題や明日の準備をして、買い物や料理などをしていると「たとえテレビがあっても見る時間がない」と苦笑いしながらも「もっと続けたい」と語っていました。


消灯前の楽しそうな参加小学生の画像

 めだかの学校に保護者が期待することを事前アンケートから見ると「働くこと、人と協力することの大切さを理解してほしい」という意見がもっとも多く、次いで「友だちとのコミュニケーションのとり方を身につけてほしい」となっており、周囲との協力やコミュニケーション能力などに不安を感じていることがうかがえます。
 「みんなと食べたらおいしくて、食べ過ぎてお腹が痛い」と腹痛を訴える子や「上級生が怖いお化けの話をするので眠れなくなった」という4年生までテンヤワンヤ。今回の参加対象は、公民館と道をはさんで建っている流山北小学校と校区を越える流山小学校の4~6年生。2校に公募したところ定員の倍以上の応募がありました。流山小学校の児童についてはボランティアが学校まで引率しての集団登下校でした。3日間ともあいにくの秋雨でしたが、最終日の夕方は、雨もあがって屋外でバーベキュー大会を楽しみました。井崎市長も飛び入りで参加し、子どもたちと一緒にナスやタマネギを焼きながら談笑していました。夜8時からの解散式では、ボランティアさんと顔を見合わせて子どもも学生も泣き出すなど思い出いっぱいの通学合宿となりました。


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