ぐるっと流山 日本画を学ぶ課外授業

ページ番号7696 更新日 平成22年2月19日

小・中学生が日本画の巨匠に学ぶ課外授業  日本画壇の重鎮による親子作品展も開催準備中

日本画を学ぶ課外授業の写真

 2月15日から4月3日まで、北部中や東深井小など7校で日本画の課外授業が行われています。「一葉を描く」と題した今回の課外授業は、日本画壇の重鎮・藤島博文画伯と、ご子息の藤島大千画伯によるもので、参加した児童・生徒は実際に絵を描き、実物の絵画を間近に鑑賞し、日本画の素晴らしさについて講話を聴くという授業です。2月17日の西初石小学校での授業の様子は、ケーブルテレビ・JCNコアラ葛飾の「デイリーニュース」でも放送されました。


岩絵の具の写真

 「この絵は岩絵具というもので描いていますが、この色の原料はなんだと思いますか?」、「岩!」、「この朱色は貝殻虫から染料をつくっています」、「えーっ!」そんな賑やかなやりとりが続く教室。伝統的に固着材として使われている膠(ニカワ)を手にする生徒。実際に岩絵の具を溶いて「難しいなぁ」と驚く生徒たちの声も聞こえていました。教室のスクリーンには昔の日本の錦絵から最近の洋画まで有名な作品が次々と映し出されます。


日本画の指導をする藤島画伯の写真

 藤島大千画伯は、つくば市在住の日本画家で、現在日展会友(委嘱)として活動される傍ら流山市生涯学習センターの日本画講座でも指導されています。「西洋美術と東洋美術は、共に素晴らしい人類の至宝だと思っています」とおっしゃる同氏は、同じ角があっても、鹿と牛が違う種の動物であるように、日本画と洋画も、進化の過程で枝分かれし、異なる道を歩んできたのであって、その違いは、芸術の世界の幅の広さと豊かさの象徴だと解説。「異なる」ということは素晴らしいことだと子どもたちにわかるように平易な言葉で呼び掛けました。


藤島博文画伯の写真

 昨年、天皇陛下御即位二十年奉祝画「平成鳳凰天来之図」を謹筆され、「鶴の里美術館」やご著書「美感革命」、内閣総理大臣官邸の作品などでも多くの美術愛好家の支持を集める藤島博文画伯は、日展会員であり、日本特有の美についてさまざまな活動を展開されています。画伯は、「日本画とは、すべてのものに潜む真の美しさを取り出し、皆さんに伝える行為」とおっしゃっています。学校では、何も見ないで葉を描いて、次に、実物の葉を置いて写生するという授業を行い、その違いなども学びました。


日本画の素晴らしさを説く藤島画伯の写真

 こうした児童・生徒への講話ばかりではなく、日本画について絵を見ながら両氏のお話を大人が聴くことのできる公開講演会も4月6日に計画されています。この講演会は、中高年者の生涯学習の場として親しまれている「流山市ゆうゆう大学」の公開講演会として企画されているものです。第1部は「日本画の魅力と美の系譜」と題して藤島大千画伯が、第2部は「日本人の心と美意識」と題して藤島博文画伯が講演をされます。4月6日(火曜日)午後1時30分(開場午後1時)から文化会館ホールで入場無料、申し込み不要。お問い合わせは文化会館(電話:04-7158-3462)へ。


日本画を学ぶ課外授業の写真

 なお、両画伯の作品約40点を一堂に集めた藤島博文・大千展「日本画 美しき生命の輝き」(博文展)、「日本画 引き継がれる美しき心」(大千展)が、3月31日(水曜日)から4月11日(日曜日)までの毎日午前10時から午後6時まで生涯学習センターで開催されます。前売り500円(当日600円)高校生以下、障害者手帳をお持ちの方無料。期間中には、4月6日の親子講演会(文化会館)をはじめ春休み子ども日本画教室、「日本画ライブ~ハーブが奏でる日本の心」などさまざまな関連企画の準備も進められています。お問い合わせは生涯学習センター(電話:04-7150-7474)まで。


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