ぐるっと流山 課外授業で日本画を学ぶ

ページ番号7692 更新日 平成22年2月22日

藤島博文画伯が小学生に花鳥画を伝授  3月末から日本画展や講演会等も企画

話をする藤島博文画伯の写真

 描くことを通して自然を学び人間力を育む・・・。そんな課外授業が2月22日(月曜日)、八木南小学校と向小金小学校で行われました。講師は、日展審査員で日本画家の藤島博文画伯。日本画は約1500年に仏教が伝わったときに筆や紙、硯と一緒に伝来したが、縄文土器の紋様にも自然が描かれ、日本人は自然の美しさを表現したい、伝えたいという気持ちが大昔からあったと、自然との共生と芸術について小学生にもわかるように身近な例をあげながら解説されました。


藤島博文画伯の授業

 スクリーンには盲導犬と女性を描いた「聴」をはじめ仔豚を描いた「二月の仔」、「ドーベルマンと少女」などが映し出され、それぞれの作品についてお話をされました。「山に育つ」というタカの親子を描いた絵では「風雨や困難に耐えて幼鳥も立派なタカになる」と友達関係などで失敗してもそれを乗り越えてたくましく生きていこうと子どもたちに呼び掛けました。また、実物の絵画も教室に並べ子どもたちが実物に触れる機会も設けられました。


日本画を間近で見る子どもたち

 見えない美も描こうとする日本画の特色や、花鳥画の考え方が環境芸術として可能性を持っていることを説明された後、子どもたちはミカンの葉やヤツデの葉など持参した葉を見ながら実際の絵画に挑戦。風景画や人物画、静物画などは世界中にあるが、花鳥画は日本独特のものと強調。「よく見て描きましょう。線は何回も書いては消して、真実の線を探しましょう。人生と同じです。失敗しても真実を求めて、何度でも書き直すことが大切です」と呼び掛けました。


手ほどきを受ける児童

 今回、講師をされた藤島博文画伯は、昨年、天皇陛下御即位二十年奉祝画「平成鳳凰天来之図」を謹筆され、「鶴の里美術館」やご著書「美感革命」、内閣総理大臣官邸の作品などでも有名な方ですが、こうして学校での課外授業も熱心に活動を展開されています。藤島博文画伯とご子息の藤島大千画伯の親子講演会が、流山市ゆうゆう大学の公開講演会として企画されています。4月6日(火曜日)午後1時30分から(開場午後1時)から文化会館ホールで入場無料、申込不要。お問い合わせは文化会館(電話:04-7158-3462)へ。


日本画を学ぶ課外授業

 なお、両画伯の作品約40点を一堂に集めた藤島博文・大千展「日本画 美しき生命の輝き」(博文展)、「日本画 引き継がれる美しき心」(大千展)が、3月31日(水曜日)から4月11日(日曜日)までの毎日午前10時から後午後6時まで生涯学習センターで開催されます。前売り500円(当日600円)高校生以下、障害者手帳をお持ちの方無料。期間中には、4月6日の親子講演会(文化会館)をはじめ春休み子ども日本画教室、「日本画ライブ~ハーブが奏でる日本の心」などさまざまな関連企画の準備も進められています。お問い合わせは生涯学習センター(電話:04-7150-7474)まで。


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