ぐるっと流山 キッチンよつばで朗読会

ページ番号14733 更新日 平成21年8月3日

障害者の働く場で定期的に朗読を コーヒーと、耳で読む文学を一緒に楽しむ新企画

太宰治作品の朗読会

 知的や身体、精神に障害をお持ちの方々が働く場として昨年10月、初石公民館にオープンした軽食喫茶「キッチンよつば」(社会福祉法人よつば)。8月3日月曜日、このキッチンよつばで、「いま、太宰治を読む」と題した講演会が行われ、多くの太宰ファンが詰め掛けました。講師に文学研究者の北田信さんをお招きして開催したものです。北田さんは「太宰の作品を読み解くということは、自分を超えるために必要なこと」だったと作品の魅力をさまざまな角度から解説されました。


北田さんが太宰の魅力を

 「キッチンよつば」では、初石公民館との共催でコーヒーを飲みながら太宰作品の朗読を楽しむイベントを8月から毎月2回、月曜の13時30分から行いたいと意欲的です。太宰治生誕100年を記念して企画されたものです。来週、8月10日月y曜日には第1回の朗読として、キッチンよつばで指導者として活動されている杉江悠子さんが太宰作品の「お伽草紙」の中から「瘤取り(こぶとり)」を読みます。これは、太宰が戦時中に防空壕で書いた作品。終戦記念日を前に防空壕の中で書いた作品に触れて、夏休みに平和の尊さを考えていただこうという狙いもあるそうです。


太宰ファンが詰め掛けて

 8月24日月曜日には、菊地麻冬さんの朗読で「きりぎりす」、9月14日月曜日には、坂下日出美さんの朗読で「おさん」、9月28日月曜日には、杉江悠子さんと菊地麻冬さんの朗読で「駆込み訴え」と続きます。月曜は公民館内の図書館が休みなことから、フロアで声を張り上げても大丈夫と、杉江さんが元劇団仲間に声を掛けて「コーヒーを飲みながら耳で読む文学を楽しんでほしい」と企画しました。


太宰の魅力を

 杉江さんら朗読者は、かつて、劇団「陽気妃」で俳優として演じていたお仲間。ご両親の介護などご家庭の事情やお仕事などから演劇を離れていた元・女優たちだけに台詞などは得意。平和都市宣言をしている流山では、森の図書館で原爆写真ポスター展を開催中の8月1日に平和を訴える文学作品の朗読会を開催しました。また、ベトナムの枯葉剤爆弾被害児童支援写真ポスター展も同時開催中の生涯学習センターでは秋から朗読講習会が予定されるなど、いま、朗読が静かなブームです。キッチンよつばの朗読会は入場無料、申し込み不要です。ぜひ、お出掛けください。


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