ぐるっと流山 横田さんご夫妻の講演会

ページ番号14280 更新日 平成21年10月5日

「家族の絆」と題し横田ご夫妻が講演 600人を前に拉致問題の解決を訴える

横田さんご夫婦が3回目の流山での講演を

 北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんのご両親、横田滋さんと早紀江さんご夫妻による講演会「家族の絆」が10月3日土曜日、文化会館で開かれました。ご夫妻がそろって流山市で講演するのは平成16年4月、平成18年12月に続き今回で3回目となります。市教育委員会と松戸人権擁護委員協議会流山部会(秋月孝夫部会長)の共催で行われたもので、当日は約600人の方々がお二人の話に耳を傾けました。この講演会は公民館の家庭教育講座も兼ねており、市内小中学校PTAの文化委員の皆さんが、司会進行や受付、場内整理を務めてくださいました。


ホワイトクリスマスツリーを見る横田ご夫妻

 講演を前に、めぐみさんの拉致事件を描いたドキュメンタリー映画「めぐみ―引き裂かれた家族の30年」が上映されました。この映画は、2006年にアメリカで制作されたもので、北朝鮮による拉致問題を、横田めぐみさんの拉致事件と残された家族の視点から描いた衝撃の作品です。めぐみさん拉致疑惑の真相を究明するために闘い続けた横田夫妻らの姿を追いながら、拉致という非人道的な行為によって傷つけられた親子間の愛が浮き彫りにされていきます。30年以上にも渡って、娘の生存を信じながら活動を続ける横田夫妻の姿に、思わずすすり泣く方もいらっしゃいました。


スクリーンも活用して

 講演会では、最初にご主人の滋さんがこれまでの政府の対応や交渉の経過などを説明しました。他人の遺骨をめぐみさんのものと日本側に渡すなど、北朝鮮の対応を非難した上で、「政権交代で対話の機会が必ず持たれるので、問題解決のきっかけにつながって欲しい」と心情を語り、また「皆さんの関心の深さが政府を動かします」と拉致問題解決への支援を呼びかけました。ホールでは、映画のスクリーンがそのまま残されて、ビデオカメラにより撮影された映像をそのまま映し出し、客席後方からでもお二人の表情が良く見られました。


胸の内を語る早紀江さん

 続いて早紀江さんは、めぐみさんが突然いなくなった時の様子と家族の戸惑いから話をおこし、拉致と分かってからは国家的犯罪に対する個人の力には限界があり、自分たちではどうにもならない苦しい胸の内を切実と語りました。北朝鮮が公開した白いブラウスを着ためぐみさんの写真は、「めぐみがいなくなった日に着ていたそのままの格好で、おびえた表情が見ていられない」と言葉を詰まらせ、「もう一度娘を抱きしめたい。皆さんの力をお貸しください」と訴えました。


ブルーリボンを結ぶ

 会場となった文化会館のロビーには、拉致被害者救出を願った「白いクリスマスツリー」が飾られ、募金をされた方がブルーリボンを一つひとつ丁寧に結んでいきました。来場された横田さんご夫妻は、「きれいですね。皆さんのお気持ちがうれしい」と話していました。流山市の人権擁護委員の皆さんは、「拉致は人権侵害」という強い思いから平成15年度より市役所ロビーに白いクリスマスツリーを設置し、拉致問題の早期解決と被害者の無事救出を祈ってツリーにブルーリボンを結んでもらう募金活動などを展開しています。今年も、11月25日から1か月間、設置する予定ですので、皆さんのご協力をお願します。


TBSが当日のニュースで紹介

 なお、この日は、各新聞社のほかTBSテレビ、日本テレビ、地元ケーブルテレビ・JCNコアラ葛飾の取材が入りました。TBSテレビでは当日の夜のニュースで、白いツリーにブルーリボンを結ぶ活動や横田さんの講演について紹介されました。日本テレビでは、めぐみさんが拉致された11月15日前後で、70歳を超えられた横田ご夫妻が休む間もなく精力的に拉致問題解決に奔走する様子を特集ニュースとして放送の予定だそうです。また、JCNコアラ葛飾では10月7日のデイリーニュースで紹介する予定とのことです。


拍手を送る観客席

 講演をお聞きになった皆さんから寄せられたアンケートでは、「一日も早い拉致問題解決を祈ります」、「個人の力は小さいけれど、何か役に立ちたい」、「早紀江さんのお話しに涙が止まりませんでした。拉致は絶対許せない」といった声がたくさん寄せられました。江戸川台からいらっしゃった高崎恵子さんは、「小学生の息子がいますが、突然いなくなったらと思うと胸が詰まります。お二人のお話を聞き、拉致問題は個人の問題ではなく私たち国民みんなが考える問題と思う」と語ってくださいました。


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