ぐるっと流山　アントニオ斎藤さんヴァイオリンコンサート

ジャンルを超えて音楽家が集結 アントニオ斎藤さんと音楽仲間のコンサート

　シャンソンやカンンツォーネ、タンゴなどをひとつのコンサートで聴こうという欲張りな企画「ヨーロッパわが夢の街「愛 旅立ちの時」コンサート」が、7月22日（木曜日）夜、流山市生涯学習センターで行われ、約300人の音楽ファンが生のステージを楽しみました。音楽が身近にある街・流山に今秋、転居を決めたヴァイオリン職人・アントニオ斎藤氏が、ヨーロッパと日本を行き来する中で、ヨーロッパの風を感じるコンサートを新天地・流山で開きたいと企画したものです。

　このコンサートは、流山市生涯学習センター指定管理者アクティオ株式会社が主催、今秋から流山おおたかの森駅前に進出が決まった弦楽器専門店アントニオが企画協力、国連支援協会流山支部が後援して実現したものです。中心となって企画を進めたアントニオさんは、幼少の頃よりヴァイオリンを始め、平井義久氏、故芥川英之氏に師事。パリやミラノの街角で演奏パフォーマンスを展開。流山おおたかの森駅ライブをはじめミュージックin 南流山、議場コンサート、日曜情報センター、クリスマスナイトin 南流山などでも活躍されています。

　アントニオさんをピアノとパーカッションで支えたのは生涯学習センターのコンサートではおなじみの林久美子さんと針生公博さんのおふたり。ピアノの林さんは、東京音楽大学ピアノ科卒業し、東京コールメイツ専属伴走者として日本全国のスクールコンサートを行い、また、セントオラフ楽団の代表として各種イベントに出演されています。また、パーカッションの針生さんは、洗足学園音楽大学打楽器科卒業後、フリーの打楽器＆マリンバ奏者としてソロ・アンサンブルを中心にコンサートやライブ活動を展開、吹奏楽やオーケストラ等にエキストラ出演するなど多角的な活動をする傍ら後進の指導にもあたっています。現在、パーカッションユニット「Two Tone」を主宰されています。

　「恋心」や「パリの空の下」などアコーディオンで会場を魅了した藤井めぐみさんは、小学校5年生より、アコーディオンを江森登氏に師事し、昭和54年、全日本アコーディオンコンテスト、フジテレビ賞受賞、レコード・CD録音、アコーディオン教則用ビデオを収録していらっしゃいます。コンサートの途中、お連れ合いの取手市長・藤井信吾さんも飛び入り参加。息の合ったご夫妻演奏に大きな拍手が贈られていました。

　　姉妹都市への訪問で参加できなかった井崎市長に代わって、実妹の真理さんがサプライズで出演し心に響くヴァイオリン演奏を披露。真理さんは、東京芸術大学音楽学部を卒業後、同大学院音楽研究科修士課程修了し、井崎真理室内合奏団を主宰、マリーシャ・ストリングス・カルテットのメンバー。現在、聖徳大学音楽学部、および大学院音楽研究科准教授。同附属取手聖徳女子高等学校、水戸県立第三高等学校兼任講師として活躍されています。

　「帰れソレントへ」や「闘牛士の歌」などバリトンの歌声で会場を魅了した旭潔さんは、尚美学校卒業、同専攻科修了。萩野昌良、古沢和泉、故安部嘉伸、工藤健詞の各氏に師事、モーツァルト「フィガロの結婚」「魔笛」、ウェルディ「椿姫」「アイーダ」、プッチーニ「ジャンニ・スキッキ」「ラ・ボエーム」、ビゼー「カルメン」等に出演。シュトラウスにも多数出演。平成5年ドイツベルリンフェスティバル、オペラ「葵の上」出演。平成7年岐阜管弦楽団定期演奏会・東京テレポートセンター企画ベートーヴェン第九のバリトンソロを務め好評を博す。平成13年イタリアトリエステに於いてコンサート出演。平成17年東京富士美術館名曲コンサート「栄光の大ナポレオン展」に出演され大好評を博した方です。

　「泣かせたまえ」や「お父様にお願い」などメゾソプラノを聴かせてくださった高野淳子さんは、昭和音楽短期大学声楽科主席卒業、同大声楽専攻科修了し、中村健氏に師事。読売新聞社主催新人演奏会出演、NHK・FM新人演奏会出演。現在、市川市内アマチュアの女声コーラスに所属（ヴォイストレーナー・合唱指導）。家庭教育学級講師として、子育て中のお母さん対象にミニコンサート「歌ってリフレッシュ」「あったかハートコンサート」等に出演されています。

　特別ゲストとして出演された知里さんは、ソプラノ歌手でありながらポップス・ジャズ・ハワイアンなど様々なジャンルの音楽に取り組み、各地で精力的にライブ活動を行っています。新曲「やさしい日々」「ひこうき雲の先に」クラウンレコードより全国発売中。流山の「おおたかの森駅ライブ」などで活躍しプロデビューされた期待の新人です。この日はオリジナル曲のほかに「アメイジンググレイス」や「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」などを熱唱しました。

• 知里さん(新しいウィンドウで開きます)

　エンディングでは、「見上げてごらん夜の星を」の歌詞がステージに投影され、客席とステージがひとつになっての大合唱で盛り上がりました。今回、企画協力してくださったアントニオさんは、8月5日（木曜日）に行われる子育てサロン夏休み特別企画「ヴァイオリン・ミニコンサート」に出演されます。乳幼児を持つ保護者の交流の場「子育てサロン」を支える「保育ボランティアひだまり」の活動10周年を記念して開催される無料の企画です。

• 8月5日（木曜日）午前10時30分から11時30分まで
• 中央公民館（文化会館3階）
• 乳幼児とその保護者対象先着約100人
• アントニオ斎藤のヴァイオリン演奏をはじめ大型絵本など
• 申込不要・入場無料

お問い合わせは文化会館（電話：04-7158-3462）へ。