ぐるっと流山　流山ジャズフェスティバル「一般バンドの部」

ビッグバンド等6団体が出演市民のバンドなどでジャズを楽しむ

　流山ジャズフェスティバルの目玉企画のひとつ「一般バンドの部」が、7月21日土曜日、流山市生涯学習センターで開催されました。日頃は、お祭りや福祉施設など地域に根差した演奏活動を続けていることが多いアマチュアバンドが一堂に会してのコンサートです。昨年同様、フェスティバルをプロデュースされているジャズドラマーの猪俣猛さんが、参加バンドの音源を聴いて出演順などの構成を組み立ててくださっています。

　流山ジャズフェスティバルは、流山市民有志による実行委員会が、東京都国分寺市立いずみホールのイベントを視察、参考に昨年から開催しています。オープニングは、その先輩ホールが主催するワークショップから誕生した「ファンテンジャズバンド」の皆さんです。客席の扉から演奏しながら入場してきたのは同バンドのパーカッショングループ。幼稚園児や小学生から大人まで16人がコンガやボンゴ、フロアタム、そしてバケツや自分の身体を叩きながら「ゆかいな仲間」など3曲を賑やかに披露しました。

　続くフルートアンサンブルでは、4人のフルートにアイリッシュハープやクラリネット、ドラムが加わって、「星に願いを」や「メモリー」など4曲を演奏。続いて登場したビッグバンドメンバーは「ムーンライトセレナーデ」や「ニューヨークニューヨーク」など6曲を披露しました。
 

　流山では馴染みの深いSwing'80は、バンド名のとおり1980年に取手市で結成されたビッグバンドです。社会人バンドですので、仕事をしながら第2・4土曜の夜に守谷市で練習を続けています。TXや常磐沿線のメンバーが中心で、流山市文化会館の「子育てサロンコンサート」にも出演経験があるベテランバンドです。今回は、「A列車で行こう」や「ラヴ」など6曲を軽快なリズムと美しいメロディで聴かせてくれました。

　アンサンブル・ココペリは、土曜の夜を中心に森の図書館などで練習を続けているビッグバンド。学生から社会人、リタイヤされた方など幅広い年齢層の皆さんです。精霊の名から「ココペリ」とネーミングしたバンドだけに、仲良く演奏することを心がけているそうです。団員数がもう少し増えれば…という悩みあるおすですが、この日は、「アメージンググレイス」や「上を向いて歩こう」など6曲を演奏し会場を魅了しました

　トリを受け持ったスウィング・パラドックスは日曜の夜を中心に森の図書館などで練習を続けている社会人20人のビッグバンドです。日頃の練習では、勉強会という視点から普段はなかなか演奏できない難曲や珍しい曲を練習曲に選ぶように心掛けているそうですが、この日のステージでは、「I Remember Duke」や「High Five」などお馴染みの曲を演奏。客席から大きな拍手が贈られていました。

　各バンドの演奏が終わると流山ジャズフェスティバルの総合プロデュースをされた猪俣猛さんが、それぞれのバンドと一緒に記念写真を撮ったり、演奏についてのコメントを話されたり、早くも来年度の第3回流山ジャズフェスティバルへの課題を検討されたりと気さくに仲間入りされ、楽しい時間を過ごしました。

　7月7日土曜日のオープニングコンサートから7月15日日曜日のバンジョーフェスティバルin流山、翌16日祝日のバンジョーヒストリー講座＆バンジョーに触れてみよう、そして、今回の一般バンドの部と、流山市生涯学習センターを会場に続けてきた流山ジャズフェスティバルですが、いよいよ来週から会場を市内各地に移して大小さまざまなコンサートを開催します。
 

　7月24日火曜日は、南流山のスタジオエンザでザ・ドランカーズ、25日水曜日・26日木曜日は生涯学習センターで小学校4年生～中学生を対象に猪俣猛さんのリズムは楽しいワークショップ、25日水曜日は江戸川台東のダイニングバー桃太郎でアントニオ斉藤ヴァイオリンライヴ、28日土曜日は森の図書館でソウルシンガーGONZAを中心に森のゴスペルコンサート、同じく28日土曜日協力事業として南流山駅前フェスタと続きます。

　8月には4日土曜日生涯学習センターで高橋伸寿＆青木研スペシャルセッション、同じく4日土曜日北1号公園で協力事業として北フェスティバル、6日月曜日文化会館で協力事業としてヒダノ修一＆坂田おさむ子育てサロンコンサート、10日金曜日生涯学習センターで曽根麻央ボストンクインテット、翌11日土曜日流山おおたかの森駅前でグリーンジャズフェスティバル、翌12日日曜日文化会館でビッグバンドThe3rd」、17日金曜日初石サンシャインゴルフで協力事業として初石サンシャイン祭、25日土曜日利根運河堤の朝市で協力事業として朝からジャズ、同じく25日土曜日江戸川堤で協力事業として流山花火大会会場でのコンサートへと続きます。

　エンディングは、9月2日日曜日スタジオエンザのトレス・パッサリーニョスコンサートで、流山市民の歌を英語の歌詞とジャズアレンジで歌っている流山出身の雨野亜希子さんらが出演します。流山ジャズフェスティバルは、流山市医師会や流山市歯科医師会、流山市音楽家協会などの後援を得て、昨年から流山文化のまちづくり実行委員会が主催して続けています。お問い合わせは、流山市生涯学習センター04－7150－7474へ。