ぐるっと流山 ゴーヤカーテン施設見学会(後編)

ページ番号7468 更新日 平成23年8月10日

ゴーヤのフルコースを堪能  創意工夫のレシピも紹介

かさ上げなどの工夫をして栽培

 (前編からの続き)  美田自治会の地域を歩くと、いたるところでゴーヤカーテンを作っているお宅が見られます。松島会長によれば今年は210世帯がゴーヤカーテン作りに参加しているそうです。やはり土への工夫が重要なようで、プランターの底を抜いて地面の栄養を取り入れているお宅や、プランターの内側に薄いステンレス板をひき、土の量をかさ上げしているお宅など、皆さん試行錯誤しながら育てていました。玄関周りにゴーヤのアーチを作る高橋さんは「家の中では淡い緑の光が差し込んで、視覚的にも気持ちがいいですよ」とおっしゃいます。

 「ゴーヤ御殿」として、NHKや読売新聞などのメディアにも多数取り上げられている松島会長宅は、1階から2階の屋根までゴーヤのつるが伸び、まるで緑の滝に覆われているようです。美田自治会では、ゴーヤカーテンの普及に加え、ぐりーんバスの積極的な利用により二酸化炭素排出量を削減する「グリーンぐりーん大作戦」に取り組んでおり、昨年は「ストップ温暖化『一村一品』大作戦全国大会2010」に千葉県代表として出場し、環境大臣表彰優秀賞を受賞しています。


松島会長

 一行が美田自治会館に到着すると、奥さん方が冷たいゴーヤ茶をふるまってくださいました。ゴーヤ茶は、あっさりとした中に独特の風味があるお茶。炎天下を歩いてきた参加者の喉を潤してくれます。試食会では、ゴーヤを使った珍しいメニューが用意され、夏にぴったりの「ゴーヤの春雨からしあえ」に始まり、シャキシャキとした食感が楽しめる「ひき肉リング」、えびや枝豆が入った寒天「ゴーヤ寒天ゼリー」など、バラエティ豊かなレシピに参加者が舌鼓を打ちました。


バラエティに富んだメニュー

  特に美味しかったのがゴーヤの佃煮。みりんや醤油などでコトコト煮込んで作るそうですが、これがご飯を何杯でも食べられそうな美味。ゴーヤの風味が感じられる逸品です。また、最後には美田自治会の夏祭りで試験的に作ったというゴーヤアイスも登場。試作品400個の中に20個のゴーヤを使用しているそうですが、淡い緑のアイスは参加者にも大変好評でした。


試食会

  このアイスを商品化するには販売価格の問題があるそうですが、流山発のブランドにしたいと美田自治会の杉浦武副会長は夢を語ります。「自治会報でもゴーヤを作っているお宅を取り上げていますが、特にビギナーを取り上げ、みんなで楽しく輪を広げていきたいです。流山をゴーヤの聖地として全国に発信していきたいですね」と、笑いながら話してくださいました。


一面のゴーヤのお宅の前で

 グリーンカーテンの普及を進める市では、今年、自治会等に2,600株のゴーヤの苗を配布予定でしたが、予定を大きく上回る応募があり、小中学校等も含めると8,829株を配布しました。井崎市長は「現在、節電の観点でグリーンカーテンが全国的に広まっていますが、二酸化炭素削減、節電、グルメと広く効果があるゴーヤを市民の皆さんが協力して進めているのを嬉しく思います。ゴーヤといえば流山といわれるよう皆さんの活躍に期待しています」と激励しました。この日の様子は、JCNコアラ葛飾のデイリーニュースで9月上旬に放送される予定です。


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