ぐるっと流山 マータイさんを偲び追悼映画会

ページ番号7389 更新日 平成23年10月4日

クローズアップ現代の取材も

マータイさんを偲び追悼映画会

  10月2日(日曜日)、流山市生涯学習センターで、NPO国連支援交流協会流山支部(時任きよ子支部長)が、ワンガリ・マータイさんのドキュメンタリー映画「TAKING ROOT」の追悼上映会を行い、100人を超える皆さんが参加しました。日本時間の9月26日未明、71歳で逝去されたケニアのノーベル平和賞受賞者、ワンガリ・マータイさんを偲び、遺影に献花し、黙とうを捧げました。


ドキュメンタリー映画「TAKING ROOT」

  映画は生前、マータイさんご自身が出演し、女性の地位向上や環境問題に取り組む姿を追ったドキュメンタリー映画です。元々、NPO国連支援交流協会流山支部が設立11周年記念行事として上映会を企画していたものですが、マータイさんの訃報に接し、急遽、追悼映画会としたものです。この日の模様は、翌朝の毎日新聞社会面に大きく紹介されました。

  来賓として挨拶された毎日新聞社MOTTAINAIキャンペーン事務局の七井辰男事務局は、「この映画は記者クラブなどで上映したことはあったが、一般向けの上映も、市民による追悼集会も初めて。マータイさんがまいた種が芽を出し、大きく育ち、花をたくさん付ければ・・・」と、同NPOの活動を激励。会場は満員で、字幕スーパーが読みにくい後部席の方々のために、最後尾の席にいらした副支部長の小島威左子さんが、急遽、字幕を読み上げるなど心温まる上映会となりました。


NHK制作局による取材

  同NPOは、マータイさんが提唱したMOTTAINAI精神に共鳴し、植林のために苗木を育てるMOTTAINAI・GREENファームを、5月に市内に開園したばかり。献花に用いた花は、その畑で育ったコスモス。秋元五郎さんは「台風15号で、茎が曲がってしまったが、「へこたれない」(マータイさんの自叙伝の著書和名)で咲いているコスモスで献花を」と呼び掛けました。秋元さんは、「マータイさんに、私たちの畑で記念植樹をしていただきたかった」と残念そうに語っていました。

  マータイさんは、環境保護活動と女性の地位向上、貧困撲滅、民主化促進などを進め、強権政権の弾圧対象となり、森林伐採反対運動で逮捕・投獄された経験もあります。その後、国会議員に当選し、副環境相に就任。環境保護と民主化への取り組みの功績が評価を受け、平成16年に環境分野で初、アフリカ人女性としても初のノーベル平和賞受を賞者。受賞翌年、来日し「もったいない」という日本語に出会い、共感。平成21年には国連平和大使に就任、旭日大綬章を受章しました。南流山から参加された山川幸子さんは、「私たちが無関心でいるうちに世界では大変なことが起こっていると改めて認識しました」と映画の感想を聞かせてくださいました。


「クローズアップ現代」で放送予定

  会場では、NHK制作局による取材もあり、上映会の様子を撮影していました。10月20日の「クローズアップ現代」で放送される予定(変更の場合もあります)です。同NPOの活動によって、マータイさんが来日した際には井崎市長と面談され、流山のグリーンフェスティバルにはマータイさんからメッセージが届くなど交流を深めてきました。会場では、写真展やバザーが行われ、バザーの収益金はMOTTAINAIグリーンプロジェクトに寄付されるということです。


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