ぐるっと流山 立川流落語まつり

ページ番号10809 更新日 平成24年6月14日

立川流落語まつり 個性豊かな落語家の精鋭が流山に集う

立川流落語まつり

 6月13日、生涯学習センターで、立川流の個性豊かな落語家による「立川流落語まつり」が行われ、初夏の夜に多くの落語ファンが集いました。出演者4人のうち2人が千葉県出身ということで、先日行われたお笑い大行進東葛大会に続く地産地笑スペシャルの第2弾です。


立川笑二さん

 太鼓の音が鳴ると幕が上がり、寄席の始まりです。前座を務めたのは立川笑二さん。演目は、若者たちが集まってそれぞれ怖いものを言い合っていく有名な「まんじゅうこわい」。みんながクモやナメクジ、カエルなど怖いものを挙げていきますが、ある男は「まんじゅうが怖い」と言います。いたずらで皆がまんじゅうを買ってきて怖がらせようとしますが、男は「怖いものは食べてなくしてしまおう」とむしゃむしゃとたいらげると、騙されたことに気づきます。本当の怖いものは何だと聞くと、「熱いお茶が怖い」とさげました。


立川吉笑さん

 続く立川吉笑さんは、本日も出演の立川談笑師匠のお弟子さん。わずか10か月で二つ目に昇格したスピード昇進記録を塗り替えた新鋭です。「普通は4、5年かかるそうですが・・・」と笑いを誘います。「前座生活は厳しいもので・・」と、師匠の家でお昼を食べてゲームをして帰りに師匠オススメの漫画を借りるという厳しい修行を重ねてきたと、面白おかしく話しました。


たぬきを演じる姿はユーモラス

 落語の演目は、子どもにいじめられていた子狸を助けたことから始まる愛らしい狸の恩返しのお噺です。昔気質の律儀な親狸に恩返しをしてきなさいと言われ、恩返しにやってくる少しおっちょこちょいな狸が、へまをしながらも恩返しを果たしては、理由をつけては何度も何度も恩返しにやってくる狸を演じる吉笑さんの姿は、何ともユーモラス。最後に親狸も恩返しにやってくるオチで会場は笑に包まれました。


立川こしらさん

  「私、千葉の出身です」と開口一番声を張ったのは立川こしらさん。今回銘打った「地産地笑」の所以たる出演者の一人です。かしらさんは、東金市出身でこの秋の真打昇進を決めています。地元東金市と流山市を比べ、「駅前に何もない。同じです」と言うとどっと笑いがおきます。ほかにも「一方通行がない」「知らないおじさんが家に住んでいる」などイナカ自慢を誇張して紹介され、「流山も同じですよね?」とお客さんに同意を求めては笑わせました。


CDを買っていただいた方に拍手

 演じたのは、サイコロ賭博を題材としたもの。親分が博打に興じる子分に、かっこよく「二度と博打なんてやるな。まっとうに働け」と示したことに感動した子分が、後日親分のセリフや方法をそっくり真似るが恰好がつかず失敗するお噺です。落語を終えたあとの休憩時間を利用してこしらさんは、ご自身のCDをお客さんに一枚一枚手売りして回ります。CDをお買い上げされた三輪野山の田嶋さんは「若いからか声に張りがあってメリハリもありますね。CDは私が聞いたあと、落語好きな旦那にも聞かせてあげます」と話しました。


立川志の春さん

  続く立川志の春さんも千葉県出身で、お隣の柏市の出身です。アメリカの名門中の名門エール大学出身の変わり種。商社勤務中に「軽い気持ちでたまたま見た」という立川志の輔独演会に衝撃を受け、サラリーマンと落語の二束のわらじの生活を1年ほど続けた後、退社。たまたま会社の不祥事と重なり、会長と社長と同日退社。「引責辞任して立川一門に入った」という話で会場を沸かせました。


エール大学出身

 上っ面だけの言葉が嫌いだという上司と飲みに行くという創作落語では、理屈っぽい上司との妙なやりとりで笑わせてくれます。形だけの最たるものが義理チョコで、「義理チョコはお歳暮と何が違う」と言う上司が、通っているキャバクラの女性からの「お店にきてね」という営業メールにデレデレし、その女性からは義理チョコを喜んでもらい「私は義理チョコをもらうやつは許さない」という姿は滑稽でお客さんは笑いっぱなしです。


立川談笑師匠

 トリは、真打ちの立川談笑師匠。東京都出身で、フジテレビ「とくダネ!」レポーターとしてもお馴染みです。地産地笑のことに触れ、「流山はいーところです。うん。いーところです・・・」と尻すぼみ、「駅前の駐在所がいい!」ととってつけたように続けます。当日昼には西武台千葉高校(野田市)でもやったそうで、「何で西武なのに東武線なんですかねえ」という素朴な疑問も。また談志師匠のことについても触れ、毒を交えながら愛をもって笑い飛ばしました。


堀之内のお祖師様(おそっさま)

 談笑師匠が急に声を張ると、そこから落語のはじまりです。軽快でテンポのよい、そそっかしい男が堀之内のお祖師様(おそっさま)に、自分のそそっかしさを直してもらいにお参りに行く「堀之内」のお噺は、行き先を忘れて道を聞いても結局自分の家に戻ってしまったり、弁当と枕を間違えて包んで持って行ったり、奥さんに文句を言うと「あんたの家は隣だよ」と言われたり。最後は湯屋で息子の背中を流していたつもりが、壁から女湯の仕切りまで磨きながら上り、いまは「弁天様を拝んでらあ」というさげで大笑い。


落語家の皆さんがお見送り

 東初石から来られた名達裕子さんは「笑って大行進には2回見に行きましたが、流山市での落語は初めてです。笑点はいつも見ていますし、浅草や新宿の末広亭で寄席を見たこともあります。また次回もあるようで楽しみです」と話しました。次回は8月29日(水曜日)18時から20時、生涯学習センターで「原点落語立川流in流山」が開催されます。出演は、立川左談次、立川談四楼、立川談幸の3人です。チケットのお求めは生涯学習センター(04-7150-7474)へ。
 


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