ぐるっと流山 朗読劇「地図に賭けた男 伊能忠敬」

ページ番号13532 更新日 平成24年11月5日

朗読劇ワークショップの発表会

11月2日(金曜日)、流山市生涯学習センターで「地図に賭けた男 伊能忠敬」という朗読劇が行われ、多くの朗読ファンや郷土史愛好家らが詰め掛けました。千葉県が生んだ郷土の偉人の生涯を朗読劇で楽しもうと流山市生涯学習センターが続けてきたワークショップに参加された方々の発表の舞台です。伊能忠敬は、1800年(寛政12年)から1816年(文化13年)まで、足かけ17年をかけて全国を測量し大日本沿海輿地全図を完成させ、歴史上はじめて国土の正確な姿を明らかにしました。また、日本で初めて金星の子午線経過を観測した人物でもあります。


「地図に賭けた男 伊能忠敬」

星野富弘花の詩画集朗読会」から始まり、利根運河通水120周年を記念した「朗読劇利根運河物語」、東日本大震災直後に行った「朗読劇金子みすゞの世界」、昨年の「朗読劇宮沢賢治の世界」、そして今夏の「朗読劇新美南吉の世界」と数多くのワークショップと、その発表の舞台を続けてきた流山市生涯学習センターの朗読劇ワークショップ。今回は「地図に賭けた男 伊能忠敬」。脚本は流山にお住まいの山本鉱太郎さん、演出・構成は野田にお住まいの梅田宏さんです。入場料は「ワンコイン公演」として続けられており500円でした。


朗読劇

伊能忠敬は、50歳の時に、家督を長男景敬に譲り隠居、翌年江戸に出て、江戸幕府の天文方・高橋至時に師事し、測量・天文観測などを修めました。朗読劇では、蝦夷地(現在の北海道)での苦労や間宮林蔵との出会い、測量が極めて高度なものであったことから、その後徐々に幕府からの支援は増強され、国家的事業に育っていった様子などがドラマチックに読み上げられていきます。伊能忠敬の生涯だけではなく、没後の地図完成までの経緯や1828年(文政11年)の有名なシーボルト事件も朗読劇に挿入されていました。


迫力のある舞台

朗読の際には、流山市生涯学習センターのスタッフがタイミングをはかって効果的な音楽などを流し、舞台背面のスクリーンに写真や地図を映写して立体的な舞台に演出、迫力のある舞台進行になりました。スタッフの皆さんは、「夜の本番なので、昼間に3回も通し稽古があって、しっかり流れを把握できました」と語っていました。流山市生涯学習センター指定管理者アクティオ株式会社の主催で行われたものです。


朗読ワークショップ

客席には、「伊能忠敬大河ドラマ化推進協議会」の皆さんの姿もありました。同会では、江戸時代、実測による正確な日本地図を初めて作った日本の達人・伊能忠敬をNHK大河ドラマにと、地元佐原(香取市)を中心とした市民によって、ことし8月に推進協議会を立ち上げられたそうです。同会の方々は、今回の朗読劇「地図に賭けた男 伊能忠敬」をぜひ、佐原でも公演したいと今回、お越しくださったそうです。


出演された皆さん

今回の朗読劇の出演は、いっちゃん、伊藤靖代さん、梅澤泰子さん、小笠原美沙子さん、五藤まりさん、佐藤容子さん、関谷多佳子さん、中河原悦子さん、羽根節子さん、福嶋富士子さん、古屋恵子さん、吉田裕子さん、吉枡弥栄子さんらワークショップに参加された皆さん。朗読ワークショップの講師をされている梅田宏さんは、「次回は流山をはじめ東葛地域の民話の朗読ワークショップをして、身近な伝承から地元を見直す機会にしたい」と語っていました。また、「いつかは流山市生涯学習センターで小林一茶を題材に朗読劇をつくって公演したい」と抱負を語ってくださいました。


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