ぐるっと流山 復興支援映画「天心」県内初の上映会

ページ番号24760 更新日 平成27年3月2日

井崎市長のあいさつ

   東日本大震災被災地復興支援チャリティ上映会「天心」が、平成27年2月28日(土曜)、流山市生涯学習センターで開催されました。上映会は午前、午後、夜の3回行われ、いずれも多くの来場者で賑わいました。映画に先立ち、井崎市長のあいさつ、郷土史に造詣が深い山本鉱太郎さんの天心にまつわる歴史ミニ講話が行われ、そして映画「天心」の上映後は、松村克弥監督によって制作秘話が披露されました。


山本鉱太郎さんの天心にまつわる歴史ミニ講話

   明治初期、廃仏毀釈の嵐が吹き荒れ、寺が焼かれ、仏像が破壊される中、若き岡倉天心はフェノロサと共に伝統ある日本美術の保護に奔走していました。その後、東京美術学校(現在の東京藝術大学)の校長に就任。横山大観、下村観山、菱田春草ら若き才能の育成に尽力するなど、美術界のエリートコースを歩んでいましたが、西洋画派との対立により、辞任に追い込まれ、新天地を求め、天心は茨城県五浦海岸に六角堂を建立。映画制作中に東日本大震災の津波によってこの六角堂が消失してしまいましたが、多くの善意が寄せられ再建されました。


たくさんの方が来場した会場

   流山6丁目の「杜のアトリエ黎明」は、洋画家の故・笹岡了一氏、同じく画家で歌人でもあった故・秋元松子氏が、創作活動とともに、後進の指導に当たった場所で、その遺族である画家の秋元由美子氏から、社会教育に役立てて欲しいと寄贈を受け市が整備・運営しているものです。この地には、かつて岡倉天心や菱田春草が訪れ、醸造家・秋元洒汀(しゃてい)が彼らを物心ともに支えた日本美術史上重要な場所です。天心や春草から秋元家に送られたお礼状などの手紙類が現在も多数保管されています。


松村克弥監督による制作秘話

   今回の上映を挟んで2月22日から3月2日まで流山市生涯学習センターでは、岡倉天心の甥・岡倉秋水のお孫さんで流山にお住さいの画家・岡倉日出夫さんの絵画とお連れ合いの道子さんの刺繍による作品展が行われています。上映会当日もご夫妻の作品を鑑賞される方々でギャラリーは賑わっていました。今回の上映会は、流山市立博物館友の会(辻野吉勝会長)の主催で行われました。千葉県内では流山が初の上映会で、今後は、野田市欅のホール(4月18日)、我孫子市けやきプラザ(同19日)で上映が予定されています。


画家・岡倉日出夫さんの絵画と道子さんの刺繍による作品展

   東日本大震災被災地復興支援チャリティイベントはこの上映会はのほかに「ふくしまそうまの子どものえがくたいせつな絵展」が3月1日(日曜)から22日(日曜)まで森の図書館で行われ、ビッグバンドによる「ザ・サード・コースト・ジャズ・オーケストラ復興支援ライブ」が3月7日(土曜)14時から、翌8日(日曜)13時から地元女性ミュージシャン6組による「LOVE MUSIC」が、3月11日(水曜)14時10分から「法話とミニライブ」が、同日19時から「東日本大震災被災地復興支援チャリティコンサート絆4.」がそれぞれ流山市生涯学習センターで開催されます。お問い合わせは流山市生涯学習センター(04-7150-7474)へ。


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