ホルムアルデヒド検出に係る損害賠償請求訴訟の和解について
平成24年5月に北千葉広域水道企業団の北千葉浄水場において、高濃度のホルムアルデヒドが検出された事故について、原因物質の排出事業者であるDOWAハイテック株式会社に対し、平成25年8月に千葉地裁に提訴していました。
平成30年6月25日に和解案が提示され、平成30年8月2日、千葉地裁からの和解勧告を受け入れ和解が成立しましたので、お知らせします。
1 件名
ホルムアルデヒド検出に係る損害賠償請求訴訟に係る和解
2 和解の相手方
(1) DOWAハイテック株式会社(被告) 埼玉県本庄市仁手1781
(2) 高崎金属工業株式会社(原告補助参加人) 群馬県高崎市倉賀野町2663-1
3 和解日
平成30年8月2日
4 和解の内容
(1) 被告は、原告流山市に対し、和解金として13,879,809円を支払うこと。
(2) 原告補助参加人は、被告に対し、和解金として3,000,000円を支払うこと。
(3) 被告および原告補助参加人は、この種事案の再発防止に努めるものとする。
5 和解金の内訳(流山市上下水道局分)
応急給水費用、濁水対応費用、水道料金減免による減収、人件費等
6 その他(他の和解した原告側水道事業体)
千葉県、北千葉広域水道企業団、野田市、柏市、我孫子市、八千代市
【参考】
1 概要
平成24年5月中旬、化学メーカーであるDOWAハイテック株式会社から産業廃棄物として排出されたヘキサメチレンテトラミンを高濃度に含む廃液が、産業廃棄物処理業者である高崎金属工業株式会社で十分に処理されずに河川に放流され、利根川水系から取水する浄水場において浄水処理過程で注入する塩素と反応し、ホルムアルデヒド注が発生した。
この影響を受け、一部の浄水場においてホルムアルデヒドが水質基準を超えて検出され、1都4県の8浄水場で取水の停止又は減量を行い、千葉県内の5市(野田市、柏市、流山市、我孫子市、八千代市)では、断水(約36万戸、87万人)に至った。
水道事業体では拠点給水所の設置や給水車による応急給水を実施し、さらに一部では濁り水などの影響により水道料金の減免措置を実施した。また、浄水場では原因物質を除去するために粉末活性炭の追加注入を行うなど、多額の損害が発生した。
(注)ホルムアルデヒド
樹脂原料や防腐剤などに広く使用される化学物質であるが、水道においては、 浄水処理過程で消毒のために注入する塩素と水中の有機物が反応して生成することがある。国が定める水道水の水質基準は、1リットルあたり0.08ミリグラム以下。
2 訴訟経過
平成24年12月26日 1都4県の水道事業体がDOWAハイテック株式会社に対して損害賠償を請求
平成25年1月18日 DOWAハイテック株式会社が損害賠償請求に応じることは困難 である旨を回答
平成25年8月30日 DOWAハイテック株式会社に対し損害賠償請求訴訟を千葉地方裁判所に提訴
平成25年10月24日 第1回口頭弁論。その後平成29年7月3日までの間、計24回の弁論準備手続き
平成29年9月28日 証人尋問
平成30年6月25日 千葉地方裁判所から和解案の提示
3 各水道事業体の和解額(参考)
千葉県 18,163,584 円
北千葉広域水道企業団 19,051,865 円
野田市 21,336,661 円
柏市 58,581,178 円
流山市 13,879,809 円
我孫子市 3,403,914 円
八千代市 3,913,949 円
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