小中学校併設校に関するQ&Aその2(平成25年8月)
小中併設校に関する質問にお答えします。
事業費について
なぜ134億円もの事業費がかかるのですか。
小中併設校の事業費は、小学校1校と中学校1校を併設して整備するための、用地購入費の約54億円、施設整備費の約79.5億円(事務費・建設利息・工事監理費を含みます)、備品購入費の約1.3億円を合計したものです。基本設計完了の時点では約69億円の施設整備費を見込んでおりましたが、 平成25年3月に国土交通省が公共工事設計労務単価を引き上げたこと(全国平均15.1%)等により、施設整備費が約10億5千万円の増額となりました。
小中併設校としてではなく、小学校と中学校を1校ずつ別々に整備した場合、事業費はさらに増大すると考えられます。仮に小学校と中学校を別々に建設した場合、児童数及び生徒数のピークが異なるため、小学校は27学級以上、中学校は30学級以上の施設規模が必要になります。しかし併設校としたことで、小中学校の教室を柔軟に配置することができ、50学級での対応が可能となります。このように、併設校としたことにより施設規模を削減できたことと用地を集約したことで、小中学校を1校ずつ別々に建設した場合と比較して総額約14.8億円の事業費を圧縮しました。
学区について
小中併設校の学区はどうなっていますか。
流山市の児童・生徒は、指定された学区の学校に就学することを基本としており、小中併設校も学区に基づいて就学します。平成24年11月の通学区域審議会の答申を踏まえ、12月には関係する4 校の小学校で説明会を行いました。学区に関する情報は、流山市通学区域審議会のページのほか、併設校だより第2号でもお知らせしています。
開校のときに中学3年生になる生徒は、全員既存校から併設校に通学するのですか。
今年度中に教育委員会の方針を決定して、皆様にお知らせします。
開校してから、学区が変更されて転校するようなことになりませんか。
そのようなことが起きないように、将来の児童・生徒数の推計を行い、学区を設定し、最大50学級に対応する施設規模としました。
教育内容について
小中併設校での小中一貫教育は、市内の他の小中学校で行っているものと同じような取り組みですか。
流山市が小中一貫教育に取り組む目的は、「小中学校教員の連携により、指導力を向上させ、確かな学力を育てる。」「児童・生徒の交流を通して、豊かな心を育てる。」「地域による協働の取り組みで、教育力の向上を図る。」ことです。心も体も急激に成長する時期に小中学校がつながりのある教育に取り組むことで、不登校となる児童・生徒の増加やいわゆる“中1ギャップ”という課題の解消を図りたいと考えます。
流山市では、現行の小学校6年間、中学校3年間の制度の中での小中一貫教育を行っています。小中併設校でも、本市の小中一貫教育の目的にそった取り組みを行います。
学校の規模や施設について
最大50学級ということですが、1学級は40人なのですか。
国の法令では、小学1年生は35人、それ以外の学年は40人で学級編成を行うこととなっています。ただし、県の施策により平成25年度の1学級の児童・生徒数は、国の基準である小学1年生の35人のほか、小学2年生と中学1年生は35人、小学3年生から6年生までと中学2~3年生は38人での学級編成が可能となっています。
併設校の学級数の推計である50学級は、将来の全学年の35人学級を想定し、小学1年生から中学3年生まで全学年を1学級35人学級で推計したものです。
既存校のトイレ改修の計画はありますか。
既存校の施設整備ですが、校舎改修事業や大規模事業としてこれまでも改修を行ってきました。具体的には平成15年度から平成23年度にかけて、耐震補強工事やトイレの改修も含めた大規模改造工事を、約65億円の費用をかけ整備してきました。これにより全小中学校の耐震化は東葛地域でいち早く流山市は完了させました。
トイレ改修については、平成25年度に南流山小学校、平成27年度に西初石中学校を計画しています。また、ユニバーサルデザイン化事業を前倒しして実施します。これは身体の不自由な児童・生徒が安全に学校生活を送ることができるよう、エレベーターを設置(平成25年度南部中学校、東部中学校)し、学校内の段差を解消するバリアフリー化を行なうものです。東部中学校においては、平成25年度は階段昇降機を設置します。
また、各学校の備品のうち楽器については昨年度中に修繕すべき楽器を全て直し、平成25年・26年の2カ年で必要とする楽器を購入します。その他の備品についても併設校の整備と差が生じないようにしていきます。
人的な教育環境面はどうなっていますか。
児童・生徒への支援・指導のための人的環境を充実させるために、市では独自に予算化し、市内の小中学校に職員を配置しています。平成25年度の状況をお知らせします。
- 学校サポート教員と学習サポート指導員 : 合わせて25名を、全小中学校に1~2名を配置しています
- 算数・数学学習指導員 : 23名を全小中学校に1名ずつ配置 しています
- 小学校英語活動移動員 : 15名を全小学校に1名ずつ配置 しています
- 英語指導員スーパーバイザー : 3名配置しています
- 中学校ALT : 8名を全中学校に1名ずつ配置しています
- 学校サポート看護師 : 市を東部・南部・北部・中部の4地区に分け、それぞれの地区に2名ずつ合計8名配置しています
- 特別支援学級介添員 : 小学校に32名、中学校に16名配置しています。
上記職員のほか、全小中学校に予算の執行に関する事務を行う職員と用務員1名ずつ、各小中学校に給食の調理員や配膳員を適宜配置しています。
小中併設校では中学生が施設を占有してしまい、小学生が伸び伸びと活動できなくなりませんか。
小中併設校は小中で施設を共用しますが、教育活動上の小中の独立性も確保し、必要な施設については小中別々に配置しています。例えば、体育館は2階建てとし、学習内容によって小中で柔軟に使用しますが、主な生活や活動の範囲は小学校と中学校に分かれています。校庭も、小学生用の150mトラック、中学生用の200mトラックをそれぞれ配置し、境界にはフェンスを設え、安全に配慮しています。小学生の遊具は、校庭だけでなく、1年生から4年生の教室に囲まれた中庭にも配置し、低学年は校庭まで行かなくても教室の近くでも遊べるよう工夫しています。
プールは小中別々が良いのではないですか。
小中で安全にプールの授業が行えるように、水を貯水槽に移動させて2段階で水位を調整する機能をつけています。また、小中で1つのプールを共用するためには、通常の学校よりも使用する期間を延長させる必要があります。そのため、将来プールに屋根を後付けできる設計としています。
プールの授業内容については、現在市内の他の小中学校で実施している学習内容と同様ですので、安全に学習するためには適した水深が異なる小学生と中学生が、同じ時間にプールで学習することはありません。
その他
制服や校内服はどうなりますか。
小中併設校が開校するまでの必要な作業事項を把握し、スムーズに教育活動をスタートさせるために、保護者の方や学校を中心に、さらに関係する方からのご意見をうかがう場として、開校準備委員会を設置しました。そこでいただいた意見をもとに、制服や校内服の選定の準備を進めており、平成26年7月に最終決定します。
開校に関する作業内容の進捗状況は「併設校だより」で随時お知らせしていきますが、最終的なものは平成26年度に実施する学校説明会で、保護者の皆様にお伝えします。
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